“たいけい”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:タイケイ
語句割合
大慶35.7%
大景14.3%
笞刑14.3%
体刑7.1%
泰瓊7.1%
苔経7.1%
躰形7.1%
隊形7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三宝さんぽう利益りやく四方しほう大慶たいけい。太夫様にお祝儀を申上げ、われらとても心祝こころいわひに、此の鯉魚こいさかなに、祝うて一こん、心ばかりの粗酒そしゅ差上さしあげたう存じまする。
伯爵の釵 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
その綜合的美観はその位置と丘陵の高さとが、明らかにして洋々ようようたる河川の大景たいけい相俟あいまって、よく調和して映照えいしょうしているにある。加えて、蒼古そうこな森林相がその麓からうちのぼっている。
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)
イワンは笞刑たいけいを加へられた上、流罪にされることになりました。それでまづむちでもつて半死はんじにになるまでぶたれました。
ざんげ (新字旧仮名) / 鈴木三重吉(著)
仕込むにも火の出るようなすさまじい稽古をつけ往々おうおう弟子に体刑たいけい
春琴抄 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
「来ないな、どいつも。——ならば眼を澄まして見物しろ。そこの門の両柱に、泰瓊たいけい敬徳、二門神もんじんの絵像がってあるだろう」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それが、一枚岩というか屏風びょうぶ岩といおうか、数千尺をきり下れる大絶壁の底を、わずかな苔経たいけいをさぐり腹いながらゆくようなところがある。そこは、鳥も峡谷のくらさにあまり飛ばないところ……。
人外魔境:03 天母峰 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
胴を輪切るか真っ向を割り付けるか、伎倆うで如何いかん躰形たいけいの如何、呼吸の緩急によって変化縦横! が、どっちみち恐ろしい。
剣侠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
もなく小隊せうたい隊形たいけいふくしてうごした。が、兵士達へいしたち姿すがたにはもうつかれのいろねむたさもなかつた。彼等かれら偶然ぐうぜん出來事できごとへんてこに興奮こうふんして、わらつたり呶鳴どなつたり、あがつたりしてはしやいでゐた。
一兵卒と銃 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)