大慶たいけい)” の例文
勅書、ならびに貴札きさつ、謹んで拝見いたしました。吉野へ臨幸のよし、社稷しゃしょく大慶たいけい、顕家もほっといたしたことでございます。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
三宝さんぽう利益りやく四方しほう大慶たいけい。太夫様にお祝儀を申上げ、われらとても心祝こころいわひに、此の鯉魚こいさかなに、祝うて一こん、心ばかりの粗酒そしゅ差上さしあげたう存じまする。
伯爵の釵 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
今日さいはひの處へ御入來なりし拙僧せつそう大慶たいけいに存ずる仔細しさいは拙僧がをひなる赤川大膳と申者此度將軍家の御落胤ごらくいんなる天一坊樣のお供致し拙寺せつじへ御入にて御逗留中ごとうりうちうなり近々江戸表へ御名乘出おんなのりいでにて御親子御對顏遊ばすはずならば時宜に依ては西にしまるなほらせらるゝか左無とも御三家順格ごさんけじゆんかくには受合なり然時は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
洛中らくちゅう是沙汰これさた。関東一円、奥州まで、愚僧が一山いっさんへも立処たちどころに響いた。いづれも、京方きょうがた御為おんため大慶たいけいに存ぜられる。此とても、お行者のお手柄だ、はて敏捷すばやい。
妖魔の辻占 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
「猪右衛門、猪右衛門。お働き御覧ぜられ、筑前様には、大慶たいけい斜めならず、やるわやるわと、躍り上がって、尻餅をおきなされ候う程ぞ。——御面目にこそ!」
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)