“しゆもく”の漢字の書き方と例文
語句割合
撞木100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あかつきしもき、夕暮ゆふぐれきりけて、山姫やまひめ撞木しゆもくてて、もみぢのくれなゐさとひゞかす、樹々きゞにしきらせ、とれば、龍膽りんだう俯向うつむけにいた、半鐘はんしようあかゞねは、つきむらさきかげらす。
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
かん/\とこほつてかねしづんだ村落むら空氣くうきひゞわたつた。希望きばう娯樂ごらくとにそゝのかされてつて老人等としよりら悉皆みんなひだりげて撞木しゆもくたゝいてかねひびきおくれるないそげ/\とみゝいた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
撞木しゆもくは非常に重く感じられた。栄蔵の腕が細かつたのである。だんだん撞木に勢がついて来たところで、最後の一振りを大きく振ると、体もともにぶつけるやうに撞木と一緒に走つて、一つきついた。
良寛物語 手毬と鉢の子 (新字旧仮名) / 新美南吉(著)