“とまりぎ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
棲木45.5%
留木18.2%
撞木18.2%
宿木9.1%
棲架9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
レオンハルトは今や嘻々ききとして、自分の聖なる棲木とまりぎの上から見おろした世界の美と調和とを述べたてていた。
翡翠に飾られた店頭の留木とまりぎには、首を寄せ集めた小鳥のように銀色の支那沓がとまっていた。象牙のくしが煙管や阿片壺と一緒に、軒を並べて溢れていた。
上海 (新字新仮名) / 横光利一(著)
夕飯の膳には、白い湯気が微かに上って、物静かに済むと、暗いランプの光りがすすけた一間を照す。へやの隅に置かれた小鳥はランプの火影ほかげに驚いて黒いつぶらな眼を見張って撞木とまりぎを渡り始める。
不思議な鳥 (新字新仮名) / 小川未明(著)
と、その跫音あしおとおどろいたとりどもは、宿木とまりぎの上で、きゃあきゃあ騒ぐ。にんじんは怒鳴どなる——
にんじん (新字新仮名) / ジュール・ルナール(著)
雄鶏は、何段にもなつてゐる棲架とまりぎの、いちばん上の段に飛びあがつて元気な声で
小熊秀雄全集-14:童話集 (新字旧仮名) / 小熊秀雄(著)