撞木とまりぎ)” の例文
チャリネの軽業師かるわざしは、十歳に足らぬ幼児に、三丈も高い空中で、鳥の様に撞木とまりぎから撞木へ渡る術を教え込むことが出来るではありませんか。
孤島の鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
夕飯の膳には、白い湯気が微かに上って、物静かに済むと、暗いランプの光りがすすけた一間を照す。へやの隅に置かれた小鳥はランプの火影ほかげに驚いて黒いつぶらな眼を見張って撞木とまりぎを渡り始める。
不思議な鳥 (新字新仮名) / 小川未明(著)