棲木とまりぎ)” の例文
船が傾いているために、マストはずっと遠く水の上へ突き出ていて、檣頭横桁の私の棲木とまりぎの下には、湾の水面の他に何もなかった。
レオンハルトは今や嘻々ききとして、自分の聖なる棲木とまりぎの上から見おろした世界の美と調和とを述べたてていた。
棲木とまりぎの上でピョンピョン跳ね、ドンドン足踏みをして、その場所の軽い木の建造物を文字通りゆすぶる。
にしき小禽ことりその棲木とまりぎに居眠れば
その小鳥は、翼の下に頭をつっ込み、棲木とまりぎの上に丸くなりながら、光の中に狂おしく飛び出すことを夢想してみずから慰めていた。本能的な信頼に似た一つの感情から、少年は彼に近づいていった。