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さうしや
古老は
眉を
顰め、
壯者は
腕を
扼し、
嗚呼、
兒等不祥なり。
輟めよ、
輟めよ、
何ぞ
君が
代を
細石に
壽かざる!
彼等は
平生家族に
交つて、
其老衰の
身がどうしても
自然に
壯者の
間に
疎外されつゝ、
各自は
寧ろ
無意識でありながら
然も
鬱屈して
懶い
月日を
過しつゝある
時に
齒に
硬く
感ずる
物でなければ
食事から
食事までの
間を
保ち
能はぬ
程忽ちに
空腹を
感じて
畢ふからである。
隨つて
孰れの
家庭に
在つても
老者と
壯者との
間には
此の
點の
調和が
難事である。