“こうたん”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:コウタン
語句割合
浩歎31.8%
浩嘆22.7%
荒誕18.2%
後端4.5%
叩端4.5%
岬端4.5%
控搏4.5%
江灘4.5%
降誕4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いまだゲルマンのごとくはなはだしき空論世界あらざるは吾人が実にゲルマン人民のために浩歎こうたんするところなり。
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
ここまで来れば大丈夫。モウ一足で目指す薩摩の国境という処まで来ていたが、そこで思いもかけぬ福岡の健児社の少年連が無法にも投獄拷問されているという事実を風聞すると天を仰いで浩嘆こうたんした。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
のみならず釈迦は生まれる時、彼の母を殺したと云う。釈迦の教の荒誕こうたんなのは勿論、釈迦の大悪だいあくもまた明白である。
おぎん (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
自動冐險鐵車じどうぼうけんてつしや設計せつけいといふのは——この鐵檻てつおりくるま恰形かくこう木牛もくぎうて、ながさ二十二しやく幅員はゞ十三じやくたかさは木牛形もくぎうけい頭部とうぶおいて十二しやく後端こうたんおいて十しやくはん四面しめんそのごと
てい後端こうたん裝置さうちされたるある緻密ちみつなる機械きかい作用さようにて、大中小だいちうせう幾百條いくひやくでうともれず、兩舷りようげんより海中かいちゆう突出つきだされたる、亞鉛管あゑんくわんおよび銅管どうくわんつうじて、海水中かいすいちゆうより水素すいそ酸素さんそ分析ぶんせきして大氣たいき筒中たうちゆうみちび
ともし風をしのぶ紅粉皿べにさら 叩端こうたん
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
千歳せんざいという岬端こうたんの村で半日くらい観測した時は、土地の豪家で昼食を食わしてもらった。生来見たことのない不気味な怪物のなますを御馳走になった。それがホヤであった。
(新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
賈誼かぎ曰く、「忽然こつぜんとして人となり、なんぞ控搏こうたんに足らん。化して異物となり、またなんぞ患うに足らん。人の形のごときは、千変万化、いまだ始めより極あらず。忽然として人となり、化して異物となる」と)
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)
また水寨すいさいの水軍などもあわせて無慮むりょ八千、或る夜、忍びやかに無月むげつ江灘こうたんを渡って総反撃に出て行った。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
村の教会は、村じゅうの建物たてもののうちで、いちばん、古いものになりました。ステンド・グラスはすすけ、天上のキリスト降誕こうたん壁画へきがのそばには、古いつばめのすが、へばりついていました。
丘の銅像 (新字新仮名) / 新美南吉(著)