“こうしょく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
紅色27.8%
黄色22.2%
好色11.1%
交織5.6%
后稜5.6%
后稷5.6%
攻蝕5.6%
曠職5.6%
紅燭5.6%
絳色5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
くきの上部に分枝ぶんしし、さらに小梗しょうこうに分かれて紅色こうしょく美花びかれているが、その花には雄花ゆうか雌花しかとが雑居ざっきょして咲いており、雄花ゆうか花中かちゅうに黄色のやくを球形に集めた雄蕊ゆうずいがあり
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
見渡す限り果知らぬ老杉ろうさんの大森林は、むら雲のモクモクと湧上る形で、枝に枝を交え、葉に葉を重ね、日向ひなた黄色こうしょくに輝き、蔭は深海の水の様にドス黒く淀んで
パノラマ島綺譚 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
たずねのうちでもっとも多かったのは、史実とフィクションとの交織こうしょくの問題だった。どれが作家の空想によってつくられた人物か、うちあけたところを知りたいとする読者もおられる。
随筆 私本太平記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
由来、天道にそむいて、栄えた者はありません。むかし周公は、后稜こうしょくから文王におよぶまで、功を積み徳をかさねましたが、なお天下の一部をもち、いん紂王ちゅうおうにすら仕えていました。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
また『地理志』、陝西せんせい慶陽府に狼乳溝あり、周の先祖后稷こうしょくここに棄てられたを、狼が乳育したという。
「さん候。この国、黄賊の大軍に攻蝕こうしょくせらるること久しく、太守の軍、連年に疲敗ひはいし給い、各地の民倉は、挙げて賊の毒手にまかせ、百姓蒼生そうせいみな国主の無力と、賊の暴状にかぬはなしと承る」
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
元来がんらいいかなる職業しょくぎょうにありても、これに当たる人に三段の区別がある。報酬ほうしゅうだけの仕事をせぬすなわち曠職こうしょくの人。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
其時上手かみての室に、忍びやかにはしても、男の感には触れるきぬずれ足音がして、いや、それよりも紅燭こうしょくの光がさっと射して来て、前の女とおぼしいのが銀の燭台を手にして出て来たのにつづいて
雪たたき (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
ここにおいてか獣すなわち啖うその中地ところ土および諸草木すこしく絳色こうしょくを帯び血染のごとし、人その地をむ者芒刺いばらを負う、疑うと信ずるとをいうなく、悲愴せざるはなしと出づ。