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『留さんとその女』
ふりがな文庫
『
留さんとその女
(
とめさんとそのおんな
)
』
留さんは通船会社の万年水夫である。 彼はもう三十八になる、蒸汽河岸きって——いや村の漁夫たちを入れても——いちばん色の黒い男だ。黒いといってあんな黒さがあるだろうか、噂によると、 「どんな暗闇のなかでも留さんの顔だけは黒く見える」 といわれ …
著者
山本周五郎
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「アサヒグラフ」 1935(昭和10)年9月4日号
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約14分(500文字/分)
朗読目安時間
約23分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
留
(
とめ
)
嗄
(
しゃが
)
剥
(
む
)
手帛
(
ハンカチ
)
瞬
(
まばた
)
霞
(
かす
)
賭
(
か
)
繋船
(
けいせん
)
訊
(
き
)
親戚
(
しんせき
)
蔽
(
おお
)
荒
(
すさ
)
艘
(
そう
)
舵
(
かじ
)
舳先
(
へさき
)
舐
(
な
)
肱
(
ひじ
)
罵
(
ののし
)
黄昏
(
たそがれ
)
辛辣
(
しんらつ
)
逢曳
(
あいびき
)
遙々
(
はるばる
)
醒
(
さ
)
金盥
(
かなだらい
)
阿魔
(
あま
)
頷
(
うなず
)
飴
(
あめ
)
騙
(
だま
)
高梨
(
たかなし
)
鯊
(
はぜ
)
麦藁
(
むぎわら
)
麦酒
(
ビール
)
伴
(
つ
)
惚
(
ほ
)
博奕
(
ばくち
)
反古
(
ほご
)
呟
(
つぶや
)
呷
(
あお
)
唆
(
そそ
)
喉
(
のど
)
嗅
(
か
)
噂
(
うわさ
)
壜
(
びん
)
定
(
き
)
工
(
たくみ
)
幸保
(
ゆきやす
)
悪戯
(
いたずら
)
繋
(
つな
)
拇指
(
おやゆび
)
桁
(
けた
)
欺瞞
(
ぎまん
)
殖
(
ふ
)
水脹
(
みずぶく
)
溜息
(
ためいき
)
爪尖
(
つまさき
)
瘤
(
こぶ
)
盃
(
さかずき
)
秋葉
(
あきば
)
稼
(
かせ
)
綾
(
あや
)