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麻糸
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あさいと
ふりがな文庫
“
麻糸
(
あさいと
)” の例文
旧字:
麻絲
そんな風だから私の家の暮し向きの
裕
(
ゆたか
)
であるはずはなく、そのためであろう、母と叔母とは内職に
麻糸
(
あさいと
)
つなぎをしていた。
何が私をこうさせたか:――獄中手記――
(新字新仮名)
/
金子ふみ子
(著)
そして
麻糸
(
あさいと
)
が
引
(
ひ
)
かれるにつれて、
糸巻
(
いとまき
)
はくるくるとほぐれて、もう
部屋
(
へや
)
の中にはたった
三
(
み
)
まわり、
輪
(
わ
)
になっただけしか、
糸
(
いと
)
は
残
(
のこ
)
っていませんでした。
三輪の麻糸
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
彼の頭は、こんがらがった
麻糸
(
あさいと
)
のように乱れた。どうすればいいのやら、わけがわからなくなった。
英本土上陸戦の前夜
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
と、
災厄
(
さいやく
)
はつぎからつぎへと起こる、ある夜かれが家へ帰ると母が
麻糸
(
あさいと
)
つなぎをやっていた、いくらにもならないのだが、彼女はいくらかでも働かねば正月を迎えることができないのであった。
ああ玉杯に花うけて
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
「二階の障子にブラ下げたのは、
麻糸
(
あさいと
)
と、細い
紐
(
ひも
)
と、
髢
(
かもじ
)
の三品だ」
銭形平次捕物控:115 二階の娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
云
(
いふ
)
は
所謂
(
いはゆる
)
乞食
(
かたひ
)
に
棒打
(
ぼううち
)
にて
毫
(
すこし
)
も役に立ざれば腹の立のは無理ならねど此は是までの事と
斷念
(
あきらめ
)
必ず案じる事なかれと
説
(
とけ
)
ど
諭
(
さと
)
せど娘氣の亂れ染ては
麻糸
(
あさいと
)
の
解
(
とく
)
よしもなき其
節
(
をり
)
から隣の家の
糊賣
(
のりうり
)
お金例の如く
營業
(
なりはひ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
我と言ふ名に迷ひ出でて
麻糸
(
あさいと
)
の
有無
(
うむ
)
にはなれぬ身こそつらけれ
礼厳法師歌集
(新字旧仮名)
/
与謝野礼厳
(著)
お
姫
(
ひめ
)
さまはその
晩
(
ばん
)
いいつけられたとおり、大きな
麻糸
(
あさいと
)
の
玉
(
たま
)
をお
婿
(
むこ
)
さんの
着物
(
きもの
)
のすそに
縫
(
ぬ
)
いつけておきました。
三輪の麻糸
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
ただ一つ土のなかから、丸い
環
(
たま
)
と、これについている沢山の
麻糸
(
あさいと
)
とをみつけだした。
大空魔艦
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「二階の障子にブラ下げたのは、
麻糸
(
あさいと
)
と、細い
紐
(
ひも
)
と、
髢
(
かもじ
)
の三品だ」
銭形平次捕物控:115 二階の娘
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
今夜
(
こんや
)
お
婿
(
むこ
)
さんの
来
(
く
)
る
前
(
まえ
)
に、
部屋
(
へや
)
にいっぱい
赤土
(
あかつち
)
をまいてお
置
(
お
)
き。それから
麻糸
(
あさいと
)
を
針
(
はり
)
にとおしておいて、お
婿
(
むこ
)
さんの
帰
(
かえ
)
るとき、そっと
着物
(
きもの
)
のすそにさしてお
置
(
お
)
き。
三輪の麻糸
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
「端つこに
麻糸
(
あさいと
)
が附いてゐますよ」
銭形平次捕物控:195 若党の恋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
麻
常用漢字
中学
部首:⿇
11画
糸
常用漢字
小1
部首:⽷
6画
“麻”で始まる語句
麻痺
麻布
麻
麻雀
麻疹
麻裃
麻裏
麻縄
麻上下
麻酔