“あさいと”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
麻糸90.9%
麻絲9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼の頭は、こんがらがった麻糸あさいとのように乱れた。どうすればいいのやら、わけがわからなくなった。
英本土上陸戦の前夜 (新字新仮名) / 海野十三(著)
と、災厄さいやくはつぎからつぎへと起こる、ある夜かれが家へ帰ると母が麻糸あさいとつなぎをやっていた、いくらにもならないのだが、彼女はいくらかでも働かねば正月を迎えることができないのであった。
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
さつかぜいてる、と、いまの天氣てんきしたやうに、たちまちかげつて、つめたい小雨こさめ麻絲あさいとみだして、とまに、なゝめにすら/\とりかゝる。すぐまたおきかられかゝる。
十和田の夏霧 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)