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飽氣
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あつけ
ふりがな文庫
“
飽氣
(
あつけ
)” の例文
新字:
飽気
あまりによく知り過ぎて居る平次の言葉に、岩松は
飽氣
(
あつけ
)
に取られてその顏を眺めて居りましたが、思ひ直した樣子で、斯う續け出しました。
銭形平次捕物控:037 人形の誘惑
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
足
(
あし
)
もとが
本當
(
ほんたう
)
ぢやねえからずんぶらのめつちやつたもんでさ、
本當
(
ほんたう
)
に
飽氣
(
あつけ
)
ねえ
噺
(
はなし
)
で、それお
内儀
(
かみ
)
さんわし
等
(
ら
)
※
(
あね
)
は
他人
(
ひと
)
が
死骸
(
しげえ
)
見付
(
めつ
)
けて
大騷
(
おほさわ
)
ぎして
知
(
し
)
らせに
來
(
き
)
たら
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
「おなじ年の八月です。たつた半年足らず遲かつただけ。實に
飽氣
(
あつけ
)
なかつたよ。」
癩
(旧字旧仮名)
/
島木健作
(著)
餘
(
あま
)
り
仔細
(
しさい
)
のない
事
(
こと
)
を、
聞
(
き
)
いて
飽氣
(
あつけ
)
なく
思
(
おも
)
ふほど、
唯吉
(
たゞきち
)
は
尚
(
なほ
)
氣
(
き
)
に
掛
(
かゝ
)
る……
昔
(
むかし
)
から
語繼
(
かたりつ
)
ぎ
言傳
(
いひつた
)
へる
例
(
れい
)
によると、
誰
(
たれ
)
にも
言
(
い
)
ふ
勿
(
な
)
と
頼
(
たの
)
まるゝ、
其
(
そ
)
の
當人
(
たうにん
)
が……
實
(
じつ
)
は
見
(
み
)
ては
成
(
な
)
らない
姿
(
すがた
)
である
場合
(
ばあひ
)
が
多
(
おほ
)
い。
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
「どうしても
斯
(
か
)
う
成
(
な
)
つちやべろ/\
燃
(
も
)
えて
飽氣
(
あつけ
)
なかんべえね」
勘次
(
かんじ
)
は
聞
(
き
)
いた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
飽
常用漢字
中学
部首:⾷
13画
氣
部首:⽓
10画
“飽”で始まる語句
飽
飽気
飽迄
飽々
飽満
飽足
飽食
飽海
飽浦
飽和