トップ
>
風穴
>
かざあな
ふりがな文庫
“
風穴
(
かざあな
)” の例文
どこへでも、一ヵ所、
風穴
(
かざあな
)
ができて見ろ、こんがりとした二つの
骸骨
(
しゃりこうべ
)
が、
番士
(
ばんし
)
の六
尺
(
しゃく
)
棒
(
ぼう
)
で
掻
(
か
)
き分けてさがしだされるのはまたたく
間
(
ま
)
だ。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そういうところをぬけ、つめたい氷のような風の
吹出
(
ふきだ
)
している二、三ヶ所の
風穴
(
かざあな
)
の前を通ったりして、
鬼神
(
きじん
)
谷の上へ出るとそこで元来た旧道に
合
(
がっ
)
する。
雲仙岳
(新字新仮名)
/
菊池幽芳
(著)
やい、なまいきなことをぬかすと、ドテッ腹へ
風穴
(
かざあな
)
をあけて、かつぶしを入れて、ブル・ドックをけしかけるぞ!
苦心の学友
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
「だまって、俺のいうとおりをやりゃあいいんだ。つべこべいうと、どてっ腹に
風穴
(
かざあな
)
をあけるぞ」
恐竜島
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
その破目が大層で、
此方
(
てまえ
)
へ閉ってます引手の処なんざ、桟がぶら
下
(
さが
)
って行抜けの
風穴
(
かざあな
)
で。
星女郎
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
ザザーッと山砂をつつんだ
旋風
(
せんぷう
)
が、たえず
暗澹
(
あんたん
)
と吹きめぐっている
風穴
(
かざあな
)
のなかでは、一しゅんのまも目を
開
(
あ
)
いていられないのだ。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
丁度
(
ちやうど
)
此
(
こ
)
の
上口
(
のぼりくち
)
の
辺
(
あたり
)
に
美濃
(
みの
)
の
蓮大寺
(
れんたいじ
)
の
本堂
(
ほんだう
)
の
床下
(
ゆかした
)
まで
吹抜
(
ふきぬ
)
けの
風穴
(
かざあな
)
があるといふことを
年経
(
とした
)
つてから
聞
(
き
)
きましたが、なか/\
其処
(
そこ
)
どころの
沙汰
(
さた
)
ではない、一
生懸命
(
しやうけんめい
)
、
景色
(
けしき
)
も
奇跡
(
きせき
)
もあるものかい
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
石子牢というのは、一種の
風穴
(
かざあな
)
で、穴の奥から冷たい風が吹いてくる上に、あたりの断崖からは、夜も昼も、たえずザラザラと小石の降る音がしている。
鳴門秘帖:03 木曾の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ちょうどこの
上口
(
のぼりぐち
)
の辺に
美濃
(
みの
)
の
蓮大寺
(
れんだいじ
)
の本堂の
床下
(
ゆかした
)
まで
吹抜
(
ふきぬ
)
けの
風穴
(
かざあな
)
があるということを
年経
(
とした
)
ってから聞きましたが、なかなかそこどころの
沙汰
(
さた
)
ではない、
一生懸命
(
いっしょうけんめい
)
、
景色
(
けしき
)
も
奇跡
(
きせき
)
もあるものかい
高野聖
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
もう
汝
(
なんじ
)
の名をかせとはたのまぬわ、その代りその体を売ってやる!
織田家
(
おだけ
)
へわたして
莫大
(
ばくだい
)
な
恩賞
(
おんしょう
)
にしたほうが早手まわしだ。
兵太
(
ひょうた
)
ッ、この
餓鬼
(
がき
)
、ふんじばって
風穴
(
かざあな
)
へほうりこんでしまえ
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“風穴”の解説
地形としての風穴(ふうけつ、かざあな)とは、洞窟の内外で生じる気温差や気圧差により風の流れが生じ、洞口(洞窟の開口部、出入り口)を通じて体感的に大気循環がある洞窟の一形態である。英語では blowing cave(日本語音写例:ブローイングケイブ、ブローイング ケイヴ)" という。なお、英語のwind caveは、風の作用により形成された横穴・洞窟をいうので、日本語につられてwind caveとしないように注意が必要。
(出典:Wikipedia)
風
常用漢字
小2
部首:⾵
9画
穴
常用漢字
小6
部首:⽳
5画
“風”で始まる語句
風
風情
風邪
風采
風呂
風体
風呂敷
風貌
風靡
風呂敷包