“兵太”の読み方と例文
読み方割合
ひょうた100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「まあ、そのおさない人を、ぎょうさんそうにからめてどうするつもりです。伝内でんない兵太ひょうたもいながら、なぜそんなことをするんです」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
兵太ひょうた縄尻なわじりをとって、まッくらな間道かんどうを引っ立てていった。そして地獄の口のような岩穴のなかへポーンとほうりこむと、鉄柵てつさくじょうをガッキリおろしてたちさった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
もうなんじの名をかせとはたのまぬわ、その代りその体を売ってやる! 織田家おだけへわたして莫大ばくだい恩賞おんしょうにしたほうが早手まわしだ。兵太ひょうたッ、この餓鬼がき、ふんじばって風穴かざあなへほうりこんでしまえ
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)