“縄尻”の読み方と例文
旧字:繩尻
読み方割合
なわじり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
縄尻なわじりをひいた民蔵たみぞうの力に、伊那丸いなまるはあおむけざまにひッくり返った。ア——おいたわしい! とおもわず睫毛まつげに涙のさす顔をそむけて
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
左の手に縄尻なわじりをとりて舞台へ来り「したに居ろ」といひて縄付なわつきを坐らせ、自分も下手に坐り、鮨桶を置き、肌を入れ鉢巻をとり
常吉の縄尻なわじりをとって、留五郎と岩吉が揚々と引き揚げて行った後は、度を失った一同が、恐る恐る上眼遣うわめづかいに、伝七をぬすみ見るばかりであった。