“なわじり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
縄尻71.4%
繩尻28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
常吉の縄尻なわじりをとって、留五郎と岩吉が揚々と引き揚げて行った後は、度を失った一同が、恐る恐る上眼遣うわめづかいに、伝七をぬすみ見るばかりであった。
そのあいだに部下はいち早く、ピストル強盗の縄尻なわじりとらえた。そのあとは署長と巡査との、旧劇めいた愁歎場しゅうたんばになった。署長は昔の名奉行めいぶぎょうのように、何か云いのこす事はないかと云う。
将軍 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
そのただならぬ混雑のところへ、また新しい入牢が三人、釘勘の組のものに繩尻なわじりをとられて、数珠じゅずつなぎに門内へはいって来ました。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
刑事の一団は、賊の繩尻なわじりをとって、その顔を見る為に、少し離れた所に立っている常夜燈の真下へ連れて行った。
吸血鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
繩尻なわじりを手に巻きつけて
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)