“繩尻”のいろいろな読み方と例文
新字:縄尻
読み方割合
なわじり50.0%
なはじり50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのただならぬ混雑のところへ、また新しい入牢が三人、釘勘の組のものに繩尻なわじりをとられて、数珠じゅずつなぎに門内へはいって来ました。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
刑事の一団は、賊の繩尻なわじりをとって、その顔を見る為に、少し離れた所に立っている常夜燈の真下へ連れて行った。
吸血鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
民五郎はあまりの事に轉倒して、縛られたまゝ身を揉みますが、繩尻なはじりを押へたお神樂の清吉は、グイグイと引いて大地に押付けて居ります。
繩尻なはじりがピシリと鳴ると、お粂は泣きながら、店の外へ、多勢の彌次馬の眼の前へ、しを/\と引かれて行くのです。
銭形平次捕物控:311 鬼女 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)