繩尻なはじり)” の例文
新字:縄尻
民五郎はあまりの事に轉倒して、縛られたまゝ身を揉みますが、繩尻なはじりを押へたお神樂の清吉は、グイグイと引いて大地に押付けて居ります。
繩尻なはじりがピシリと鳴ると、お粂は泣きながら、店の外へ、多勢の彌次馬の眼の前へ、しを/\と引かれて行くのです。
銭形平次捕物控:311 鬼女 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)