音聲おんせい)” の例文
新字:音声
其頃そのころ大佐たいさ年輩としごろ三十二三、威風ゐふう凛々りん/\たる快男子くわいだんしで、その眼光がんくわう烱々けい/\たると、その音聲おんせい朗々ろう/\たるとは、如何いかにも有爲いうゐ氣象きしやう果斷くわだん性質せいしつんでるかをおもはしめた。
申すやと有しかば雲源うんげんまつたいつはりは申上ず私し盜賊たうぞくまぎれ之なく候御仕置おしおき仰付おほせつけらるべしと云に大岡殿おほをかどのいや彼の吉三郎は其方と兄弟にあらずや人相にんさう恰好かつかう音聲おんせいまでもよく似たりなんぢおとゝ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
嗅官しうくわん注意ちういをするのは、やがて音聲おんせい注意ちういをするのとおなじことです
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
やう文句もんくで、隨分ずゐぶん奇妙きめうな、おそらくは新派しんぱ先生せんせい一派いつぱから税金ぜいきん徴收とりさうなではあつたが、つきあきらかに、かぜきよ滊船きせん甲板かんぱんにて、大佐たいさ軍刀ぐんたうつか後部うしろまはし、その朗々らう/\たる音聲おんせいにて