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おんせい
語句 | 割合 |
音声 | 36.4% |
音聲 | 27.3% |
御勢 | 9.1% |
御姓 | 9.1% |
温姓 | 9.1% |
温清 | 9.1% |
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それにでえいち、あの
声がいけやせん。おせんの
浴衣が
肩から
滑るのを、
見ていなすったまでは
無事でげしたが、さっと
脱いで
降りると
同時に、きゃっと
聞こえた
異様な
音声。
申すやと有しかば
雲源全く
僞りは申上ず私し
盜賊に
紛れ之なく候
御仕置仰付らるべしと云に
大岡殿否彼の吉三郎は其方と兄弟に
非ずや
人相恰好音聲までもよく似たり
汝弟を
某に一萬の
御勢をお附け下さりませ、
憚りながら先を懸け奉り、一合戦して忠勤を
抽んでましょうと、頼もしげに云った。
「そんな馬鹿げた
後ろ
楯にはなりますまい。阿波は松平の
御姓を賜わり、
代々、将軍のお名の一字をいただくほどな家筋じゃ」
それに今一人の相伴があって、この人は
温姓で、令狐や斐に
鍾馗々々と呼ばれている。
少小より尊攘の
志早く決す、
蒼皇たる
輿馬、情
何んぞ紛せんや。
温清剰し得て兄弟に
留む、
直ちに東天に向って怪雲を掃わん