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音波
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おんぱ
ふりがな文庫
“
音波
(
おんぱ
)” の例文
ゴーッと遠い
音波
(
おんぱ
)
をひびかせて、
峰
(
みね
)
谷々
(
たにだに
)
の
木魂
(
こだま
)
がひびき
返
(
かえ
)
ってきたあとから、ふたたび、
山海嘯
(
やまつなみ
)
にも
似
(
に
)
た
喊声
(
かんせい
)
のどよめき。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
實際
(
じつさい
)
地震
(
ぢしん
)
は、
地球
(
ちきゆう
)
の
表面
(
ひようめん
)
に
近
(
ちか
)
い
所
(
ところ
)
に
發生
(
はつせい
)
するものであるが、ちようど
風
(
かぜ
)
が
水面
(
すいめん
)
に
波
(
なみ
)
を
起
(
おこ
)
すように、
又
(
また
)
發音體
(
はつおんたい
)
が
空氣中
(
くうきちゆう
)
に
音波
(
おんぱ
)
を
起
(
おこ
)
すように、
地震
(
ぢしん
)
は
地震波
(
ぢしんぱ
)
を
起
(
おこ
)
すのである。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
近松
(
ちかまつ
)
や
西鶴
(
さいかく
)
が残した文章で、如何なる感情の激動をもいい
尽
(
つく
)
し得るものと安心していた。
音波
(
おんぱ
)
の動揺、色彩の濃淡、空気の
軽重
(
けいちょう
)
、そんな事は少しも自分の神経を
刺戟
(
しげき
)
しなかった。
深川の唄
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
浮島の黄ろく枯れた蘆の根もとに紅色の水ゆらゆらと流るる時分、
空
(
くう
)
より湧いて清い一と声、秋の夕の
森
(
しん
)
とした空気を破って、断続の
音波
(
おんぱ
)
が
忽
(
たちま
)
ち高く忽ち低く蘆の一葉一葉を震わして
漁師の娘
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
もつと
具體的
(
ぐたいてき
)
にいふならば、
初期微動
(
しよきびどう
)
は
空氣中
(
くうきちゆう
)
に
於
(
お
)
ける
音波
(
おんぱ
)
のような
波動
(
はどう
)
であつて、
振動
(
しんどう
)
の
方向
(
ほうこう
)
と
進行
(
しんこう
)
の
方向
(
ほうこう
)
とが
相
(
あひ
)
一致
(
いつち
)
するもの、
即
(
すなは
)
ち
形式
(
けいしき
)
からいへば
縱波
(
たてなみ
)
である。
主要動
(
しゆようどう
)
はそれと
異
(
こと
)
なり
横波
(
よこなみ
)
である。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
“音波”の意味
《名詞》
物体が振動して音を出す時、その媒体(個体、液体、気体)から生じる波動。
(出典:Wiktionary)
音
常用漢字
小1
部首:⾳
9画
波
常用漢字
小3
部首:⽔
8画
“音”で始まる語句
音
音信
音色
音沙汰
音楽
音頭
音曲
音声
音羽
音物