“音波”の読み方と例文
読み方割合
おんぱ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ゴーッと遠い音波おんぱをひびかせて、みね谷々たにだに木魂こだまがひびきかえってきたあとから、ふたたび、山海嘯やまつなみにも喊声かんせいのどよめき。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
實際じつさい地震ぢしんは、地球ちきゆう表面ひようめんちかところ發生はつせいするものであるが、ちようどかぜ水面すいめんなみおこすように、また發音體はつおんたい空氣中くうきちゆう音波おんぱおこすように、地震ぢしん地震波ぢしんぱおこすのである。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
近松ちかまつ西鶴さいかくが残した文章で、如何なる感情の激動をもいいつくし得るものと安心していた。音波おんぱの動揺、色彩の濃淡、空気の軽重けいちょう、そんな事は少しも自分の神経を刺戟しげきしなかった。
深川の唄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)