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長袴
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ながばかま
ふりがな文庫
“
長袴
(
ながばかま
)” の例文
松の内の登城ですから、無論式服、
熨斗目
(
のしめ
)
の
裃
(
かみしも
)
に
長袴
(
ながばかま
)
、袴の
括
(
くく
)
りは大玄関の板敷へ上がるとすぐに下ろして
裾
(
すそ
)
を曳くのが通例でした。
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
和服に
長袴
(
ながばかま
)
をつけた少女が八、九人、正面の高い壇を中心にして、或る者は右手を高くあげ、或る者は胸に腕をくんで、群像のように立っていた——が、一せいに
棺桶の花嫁
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
が、
長袴
(
ながばかま
)
に附いた一片の埃を払い落したほどの関心も持たず、その年の三月には早江戸の桜の下に、奥方の厳しい眼を逃れ乍ら、
新
(
あた
)
らしい歓楽を追う大膳正だったのです。
奇談クラブ〔戦後版〕:10 暴君の死
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
『二十四孝』
十種香
(
じっしゅこう
)
の
場
(
ば
)
の幕明を見たるものは必ず
館
(
やかた
)
の階段に長く
垂敷
(
たれし
)
きたる
勝頼
(
かつより
)
が
長袴
(
ながばかま
)
の美しさを忘れざるべし。
浅倉当五
(
あさくらとうご
)
が雪の子別れには窓の格子こそ
実
(
げ
)
に恩愛の
柵
(
しがらみ
)
なれ。
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
「もとは
些細
(
ささい
)
なことだ」明敬は苦い表情で云った、「昨日は式日で
長袴
(
ながばかま
)
の登城だった、余は少し遅刻したので心も急いていたが、ついしたはずみで前をゆく者の袴を踏んでしまった、 ...
粗忽評判記
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
▼ もっと見る
謀叛人
(
むほんにん
)
が降つて湧いて、
二
(
に
)
の
丸
(
まる
)
へ
取詰
(
とりつ
)
めたやうな騒動だ。将軍の
住居
(
すまい
)
は大奥まで
湧上
(
わきあが
)
つた。
長袴
(
ながばかま
)
は
辷
(
すべ
)
る、
上下
(
かみしも
)
は
蹴躓
(
けつまず
)
く、
茶坊主
(
ちゃぼうず
)
は転ぶ、女中は泣く。
追取刀
(
おっとりがたな
)
、
槍
(
やり
)
、
薙刀
(
なぎなた
)
。そのうち騎馬で
乗出
(
のりだ
)
した。
妖魔の辻占
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
そこらに時々見受けるのは、池田候とか、伊達候とか、松平
某
(
なにがし
)
とか、いずれも
糊
(
のり
)
付けになったような
長袴
(
ながばかま
)
の静粛な去来のみです。
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
服は
長袴
(
ながばかま
)
、各自が馬代の銀を献上し、平伏のままで謁した。
樅ノ木は残った:03 第三部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
……だが見よ、やがて、幾年か後には、その家康に
長袴
(
ながばかま
)
をはかせて、秀吉のまえに、礼をとらせてみせるであろう
新書太閤記:10 第十分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
それがしが長袖
長袴
(
ながばかま
)
など着て、のそのそしている間に、一朝、先頃の如き事変でも勃発したらいかがなさる。旧例故実は、しばらくの間、旧人のあなた方の中でお守りあればよい
新書太閤記:03 第三分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
それと、暑さとで、
桐紋
(
きりもん
)
の式服やら
長袴
(
ながばかま
)
やら、蹴るように脱ぎすてて
新書太閤記:08 第八分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
長
常用漢字
小2
部首:⾧
8画
袴
漢検準1級
部首:⾐
11画
“長”で始まる語句
長
長閑
長襦袢
長押
長火鉢
長椅子
長刀
長柄
長靴
長持