トップ
>
金歯
>
きんば
ふりがな文庫
“
金歯
(
きんば
)” の例文
旧字:
金齒
スウェーデンの
牧牛女
(
うしかいめ
)
は狼を
黙者
(
だんまり
)
、
灰色脚
(
はいいろあし
)
、
金歯
(
きんば
)
など呼び、熊を
老爺
(
おやじ
)
、
大父
(
おおちち
)
、十二
人力
(
にんりき
)
、
金脚
(
きんあし
)
など名づけ決してその本名を呼ばず
十二支考:01 虎に関する史話と伝説民俗
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
「
私
(
わたし
)
、とれた
金歯
(
きんば
)
を
売
(
う
)
ってこようかと
思
(
おも
)
っているのです。
新聞
(
しんぶん
)
の
広告
(
こうこく
)
を
見
(
み
)
ると、
金
(
きん
)
ならなんでも
高
(
たか
)
く
買
(
か
)
うと
書
(
か
)
いてありますから。」
金歯
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
玄象道人は頭を
剃
(
そ
)
った、
恰幅
(
かっぷく
)
の
好
(
い
)
い老人だった。が、
金歯
(
きんば
)
を
嵌
(
は
)
めていたり、巻煙草をすぱすぱやる所は、一向道人らしくもない、下品な
風采
(
ふうさい
)
を具えていた。
奇怪な再会
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
なお附け加えると、園長の
金歯
(
きんば
)
は、
大胆
(
だいたん
)
にも私の見ている前でビーカー中の
王水
(
おうすい
)
に溶かし下水道へ流しました。
爬虫館事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「
今日
(
けふ
)
は
沢山
(
たくさん
)
。さう
緩
(
ゆつく
)
りしちやゐられないの」と云つて、
昔
(
むかし
)
の
金歯
(
きんば
)
を
一寸
(
ちょつと
)
見せた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
「じゃ、なければないで、
自然
(
しぜん
)
がいちばんいいということになりますね。それなら、その
金歯
(
きんば
)
を
売
(
う
)
っちまいましょう。」と、
令二
(
れいじ
)
は、いいました。
金歯
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
のみならずこの一瞬間に彼の
段鼻
(
だんばな
)
だの、
金歯
(
きんば
)
だの、左の
揉
(
も
)
み
上
(
あ
)
げの
剃刀傷
(
かみそりきず
)
だの、ズボンの
膝
(
ひざ
)
のたるんでいることだの、——そのほか一々数えるにも足らぬ無数の事実を発見した。
春
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
このとき、
母親
(
ははおや
)
は
立
(
た
)
って、たんすの
小
(
こ
)
ひきだしから、
紙
(
かみ
)
に
包
(
つつ
)
んでしまっておいた、
金歯
(
きんば
)
を
持
(
も
)
ってきました。
金歯
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“金歯”の意味
《名詞》
金でできた義歯。
金冠を被せた歯。
(出典:Wiktionary)
金
常用漢字
小1
部首:⾦
8画
歯
常用漢字
小3
部首:⽌
12画
“金”で始まる語句
金
金色
金子
金盥
金持
金剛石
金襴
金槌
金箔
金魚