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釈尊
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しゃくそん
ふりがな文庫
“
釈尊
(
しゃくそん
)” の例文
旧字:
釋尊
しかし私は
釈尊
(
しゃくそん
)
の教えを堅く信じこれを守らなければ自分の生命は無きものであるとまで確信して居りますから一向取り合いませぬ。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
仏祖
釈尊
(
しゃくそん
)
もこの国へ渡ってきて、東なる仏国日本に
万朶
(
ばんだ
)
の
仏華
(
ぶつげ
)
を見るうえは、仏祖も天皇のみ心とひとつでなければならないし
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
大
(
おおき
)
な広い本堂に、一体見上げるような
釈尊
(
しゃくそん
)
のほか、
寂寞
(
せきばく
)
として何もない。それが荘厳であった。日の光が
幽
(
かすか
)
に
漏
(
も
)
れた。
七宝の柱
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
(一気に強く)
弥陀
(
みだ
)
の本願まことにおわしまさば、
釈尊
(
しゃくそん
)
の教説虚言ではありますまい。釈尊の教説虚言ならずば、
善導
(
ぜんどう
)
の御釈偽りでございますまい。
出家とその弟子
(新字新仮名)
/
倉田百三
(著)
「そのほか、
慈眼大師
(
じげんだいし
)
の
銅製
(
どうせい
)
誕生仏
(
たんじょうぶつ
)
、
釈尊
(
しゃくそん
)
苦行
(
くぎょう
)
のお
木像
(
もくぞう
)
、同じく
入涅槃像
(
にゅうねはんぞう
)
、いずれも、
稀代
(
きだい
)
の名作にござりまする」
丹下左膳:03 日光の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
▼ もっと見る
中央の岩上に
結跏趺坐
(
けっかふざ
)
した
釈尊
(
しゃくそん
)
の周囲に、怪奇な魔衆が群り集っている、空想の限りをっくした絵である。
『西遊記』の夢
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
釈尊
(
しゃくそん
)
もまた女子は三界に家なしなどといって、女子を以て天性罪障の深いものと定めているが、これもあるいは孔子と等しく、その後宮に於て
頗
(
すこぶ
)
るその妃に苦しめられ
現代の婦人に告ぐ
(新字新仮名)
/
大隈重信
(著)
老病死の解決を叫んで王者の尊を
弊履
(
へいり
)
のごとくに捨てられた大聖
釈尊
(
しゃくそん
)
は、そのとき年三十と聞いたけれど、今の世は老者なお青年を夢みて、老なる問題はどこのすみにも問題になっていない。
紅黄録
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
「暁の星にあはで」ということは、
釈尊
(
しゃくそん
)
が
菩提樹下
(
ぼだいじゅか
)
に在って暁の星を見て
悟
(
さと
)
りを開いたという故事がありますのでかく
詠
(
よ
)
んだのであります。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
沢庵
(
たくあん
)
は、
雪山
(
せっせん
)
から降りてきた
釈尊
(
しゃくそん
)
のように、風呂敷のすそを
翩翻
(
へんぽん
)
と風にふかせながら、後ろから歩いて来るのであった。
宮本武蔵:02 地の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「なんと、おどろくべきではないか。
釈尊
(
しゃくそん
)
は遠き末世を予言しておられたが、わが上宮太子も、すでに四天王寺創建のころ、今を見とおしておられたのだ」
私本太平記:05 世の辻の帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その見苦しい事といったら何と評してよいか。始めて見た時分にはほとんど評のして見ようがなかったです。これが
釈尊
(
しゃくそん
)
の弟子の集会日だとはどうしても思えなかった。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
出家功徳経のはなしは今、
釈尊
(
しゃくそん
)
が、
毘舎離国
(
びしゃりこく
)
に入って、弟子の
阿難
(
あなん
)
と共に、その国の王子の生活ぶりをながめて、嘆いている——という例話に入っていた。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
釈尊
(
しゃくそん
)
は予言している。仏の教えも、
功力
(
くりき
)
の光をもち得るのは、せいぜい五々百歳にすぎず、正法千年、像法千年をすぎ、およそ二千年で、滅するであろう——と。
平の将門
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
だが、この無言の雄弁は、
釈尊
(
しゃくそん
)
と阿難が指に
華
(
はな
)
を
拈
(
ねん
)
じながら
微笑
(
ほほえ
)
んだような平和な光も謎もない。
宮本武蔵:04 火の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「かかる
例
(
ためし
)
は、わが文殊院五台山の開山以来ありますまい。霊域に魔獣を飼えとは
釈尊
(
しゃくそん
)
の
法
(
のり
)
にも聞きおぼえぬところ。よろしく即時ご追放あッてしかるびょう存じまする」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そしてまた、さる
聖
(
ひじり
)
が、わざわざ訪ねてきていうようには、今年は、
釈尊
(
しゃくそん
)
滅後二千一百二十二年にあたる、あるいは、霊夢やもしれぬ。松は十八公と書く、
弥陀正因本願
(
みだしょういんほんがん
)
の数につうじる。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“釈尊”の意味
《名詞》
釈 尊(しゃくそん)
「釈迦牟尼世尊」の略。お釈迦さまのこと。→世尊。
(出典:Wiktionary)
釈
常用漢字
中学
部首:⾤
11画
尊
常用漢字
小6
部首:⼨
12画
“釈”で始まる語句
釈迦
釈
釈然
釈迦牟尼
釈迦様
釈迦堂
釈明
釈教
釈迦牟尼仏
釈放