部類ぶるい)” の例文
わたくし場合ばあいには、この無意識むいしき期間きかんが二三にちつづいたと、あとかみさまからおしえられましたが、どちらかといえば二三にちというのはみじか部類ぶるい
これはこのひとのものでもいゝ部類ぶるいうたです。けれども、さき諸平もろひらうたがあるのとならべてませう。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
小利口こりこうなるはるき性根せうねをやしなうてめんかぶりの大變たいへんものになるもあり、しやんとせし氣性きせうありて人間にんげんたち正直せうぢきなるは、すねもの部類ぶるいにまぎれて其身そのみれば生涯せうがいそんおもふべし
ゆく雲 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
それは、平時に民部みんぶの教えるところであった。民部は伊那丸を勇士ゆうし猛夫もうふ部類ぶるいには育てたくなかった。うつわの大きな、とくのゆたかな、品位ひんい天禀てんぴんのまろく融合ゆうごうした名将めいしょうにみがきあげたいとねんじている。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)