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辛
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づら
ふりがな文庫
“
辛
(
づら
)” の例文
川音と話声と
混
(
まじ
)
るので
甚
(
ひど
)
く聞き
辛
(
づら
)
くはあるが、話の
中
(
うち
)
に自分の名が聞えたので、おのずと聞き
逸
(
はず
)
すまいと思って耳を立てて聞くと
雁坂越
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
千穂子は今は一日が長くて、住み
辛
(
づら
)
かった。
姑
(
しゅうとめ
)
の
膳
(
ぜん
)
をつくって
奥
(
おく
)
へ持って行くと、姑のまつは
薄目
(
うすめ
)
を明けたまま
眠
(
ねむ
)
っていた。
河沙魚
(新字新仮名)
/
林芙美子
(著)
暑
(
あつ
)
い
時
(
とき
)
にはさつぱりした
浴衣
(
ゆかた
)
を
引
(
ひ
)
つ
掛
(
か
)
けて
居
(
ゐ
)
ることも
出來
(
でき
)
た。
其處
(
そこ
)
は
彼
(
かれ
)
には
住
(
す
)
み
辛
(
づら
)
い
處
(
ところ
)
でもなかつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
どんなに書き
辛
(
づら
)
かろうとも、また書き損なって真っ黒々の消しだらけにしようとも、なぜもっともっとせっせと片仮名のハガキや手紙を出さなかったろう? ……と。
墓が呼んでいる
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
この最終の自筆はシドロモドロで
読
(
よ
)
み
辛
(
づら
)
いが、
手捜
(
てさぐ
)
りにしては形も整って七行に書かれている。
八犬伝談余
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
▼ もっと見る
そう云われると僕はあなたのお心持をお察しして、云い
辛
(
づら
)
くなって来るんですが、現に昨夜は僕もその場に居合わせたんだし、大体熊谷の云うことは本当だろうと思われるんです。
痴人の愛
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
どうかして泣かせてやろうと
擽
(
くすぐ
)
ったり
辛子
(
からし
)
を
甞
(
な
)
めさせるような故意の痕跡が見え
透
(
す
)
いたら定めし御聴き
辛
(
づら
)
いことで、ために芸術品として見たる私の講演は大いに価値を損ずるごとく
文芸と道徳
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「砂糖なんかいらねえぜ、おら。薬だもの、
嚥
(
の
)
み
辛
(
づら
)
いのなんか、仕方がねえ。」
山茶花
(新字新仮名)
/
佐左木俊郎
(著)
「内地は段々住み
辛
(
づら
)
くなつてるさうですが、こゝにゐれば
極楽
(
ごくらく
)
みたいでせう?」
浮雲
(新字旧仮名)
/
林芙美子
(著)
“辛”の解説
辛(しん、かのと)は、十干の8番目である。
陰陽五行説では金性の陰に割り当てられており、ここから日本では「かのと」(金の弟)ともいう。
(出典:Wikipedia)
辛
常用漢字
中学
部首:⾟
7画
“辛”を含む語句
辛々
辛苦
辛抱
辛労
塩辛
唐辛
辛夷
鹽辛
鹽辛聲
辛酉
唐辛子
世智辛
苦辛
辛子
居辛
辛防
御辛抱
辛未
辛而
辛気臭
...