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躯幹
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からだ
ふりがな文庫
“
躯幹
(
からだ
)” の例文
余が
修善寺
(
しゅぜんじ
)
で生死の間に迷うほどの心細い病み方をしていた時、池辺君は
例
(
いつも
)
の通りの長大な
躯幹
(
からだ
)
を東京から運んで来て、余の
枕辺
(
まくらべ
)
に
坐
(
すわ
)
った。
三山居士
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「
什麽
(
どんな
)
ことするつて
俺
(
お
)
ら
泥棒
(
どろぼう
)
はしねえぞ、
勘次
(
かんじ
)
」
其
(
そ
)
の
切
(
き
)
れた
目尻
(
めじり
)
に一
種
(
しゆ
)
の
凄味
(
すごみ
)
を
持
(
も
)
つておつたが
立
(
た
)
つた
時
(
とき
)
、
卯平
(
うへい
)
はのつそりと
戸口
(
とぐち
)
に
大
(
おほ
)
きな
躯幹
(
からだ
)
を
運
(
はこ
)
ばせた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
髪を若衆髷に取上げた
躯幹
(
からだ
)
の小造りの少年武士が彼の方へ横顔を見せ、部屋の真中に端然と坐わり、巧みな手並で茶を立てている。見覚えの無い武士である。
赤格子九郎右衛門
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
躯幹
(
からだ
)
、脚部と上から下へ順々に板に刺したって、それがすべて肉体とはすはす、一分の隙に娘を避けて板に突き立つものだから、こんどは一同、ふうッと感服の吐息をもらして
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
木八刺
(
ぼくはつら
)
は西域の人で、
字
(
あざな
)
は
西瑛
(
せいえい
)
、その
躯幹
(
からだ
)
が大きいので、長西瑛と
綽名
(
あだな
)
されていた。
中国怪奇小説集:13 輟耕録(明)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
▼ もっと見る
卯平
(
うへい
)
がのつそりと
大
(
おほ
)
きな
躯幹
(
からだ
)
を
立
(
た
)
てた
傍
(
そば
)
に
向日葵
(
ひまはり
)
は
悉
(
ことごと
)
く
日
(
ひ
)
に
背
(
そむ
)
いて
昂然
(
かうぜん
)
として
立
(
た
)
つて
居
(
ゐ
)
る。
向日葵
(
ひまはり
)
は
蕾
(
つぼみ
)
が
非常
(
ひじやう
)
に
膨
(
ふく
)
れて
黄色
(
きいろ
)
に
成
(
な
)
つてから
卯平
(
うへい
)
が
植
(
う
)
ゑたのであつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
次
(
つぎ
)
の
日
(
ひ
)
の
午餐過
(
ひるすぎ
)
に
卯平
(
うへい
)
は
使
(
つかひ
)
と
共
(
とも
)
にのつそりと
其
(
そ
)
の
長大
(
ちやうだい
)
な
躯幹
(
からだ
)
を
表
(
おもて
)
の
戸口
(
とぐち
)
に
運
(
はこ
)
ばせた。
彼
(
かれ
)
は
閾
(
しきゐ
)
を
跨
(
また
)
ぐと
共
(
とも
)
に、
其
(
その
)
時
(
とき
)
はもう
只
(
たゞ
)
痛
(
いた
)
い/\というて
泣訴
(
きふそ
)
して
居
(
ゐ
)
る
病人
(
びやうにん
)
の
聲
(
こゑ
)
を
聞
(
き
)
いた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
躯
漢検準1級
部首:⾝
11画
幹
常用漢字
小5
部首:⼲
13画
“躯幹”で始まる語句
躯幹骨