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越後獅子
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えちごじし
ふりがな文庫
“
越後獅子
(
えちごじし
)” の例文
越後獅子
(
えちごじし
)
の説に
拠
(
よ
)
ると、「あの子の母親は、よっぽどしっかりした女に違いない」という事である。
或
(
ある
)
いは、そうかも知れない。
パンドラの匣
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
園内では楽隊が
越後獅子
(
えちごじし
)
を奏している。客は半分以上集まった。夫婦はなかへ
這入
(
はい
)
って接待をせねばならん。
野分
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
しかし日本の唱歌などに比べると調子に変化があつて面白く感じる。日本のは三つほどの内に
越後獅子
(
えちごじし
)
の布を
晒
(
さら
)
す所ぢやといふのが一つあつた。それは甚だ面白かつた。
墨汁一滴
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
目がさめると裏の家で
越後獅子
(
えちごじし
)
のお
浚
(
さら
)
いをしているのが、
哀愁
(
あいしゅう
)
ふかく耳についた。
挿話
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
口三味線
(
くちじゃみせん
)
の
越後獅子
(
えちごじし
)
に毎々人を驚かした画家はモン・パルナッスから、
追分
(
おいわけ
)
、
端唄
(
はうた
)
、
浪花節
(
なにわぶし
)
、あほだら経、その他の隠し芸を
有
(
も
)
った彫刻家や画家は
各自
(
めいめい
)
に別れ住む町々から
別離
(
わかれ
)
を惜みに来た。
新生
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
身を
灰塵
(
かいじん
)
中に
転
(
ころ
)
ばして白くし、
越後獅子
(
えちごじし
)
様に逆立ちこれを久しゅうせるを鳶が望んで灰塚の頂に生肉二塊ありと誤認し、二、三羽下り撃つところを取って羽生えたまま煮え沸く
鍋
(
なべ
)
に押し込むを
十二支考:07 猴に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
ちょうど
市
(
まち
)
の場末に住んでる
日傭取
(
ひようとり
)
、土方、人足、それから、
三味線
(
さみせん
)
を弾いたり、太鼓を
鳴
(
なら
)
して
飴
(
あめ
)
を売ったりする者、
越後獅子
(
えちごじし
)
やら、
猿廻
(
さるまわし
)
やら、
附木
(
つけぎ
)
を売る者だの、唄を謡うものだの、
元結
(
もっとい
)
よりだの
化鳥
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
けれども、なんという事も無かった。マア坊の涙の意味がすぐにわかった。お隣りの
越後獅子
(
えちごじし
)
の摩擦をしていたキントトが、その時、事も無げに僕に教えたのだ。
パンドラの匣
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
大気燄
(
だいきえん
)
である。奥歯で
囓
(
か
)
み
潰
(
つぶ
)
した
癇癪玉
(
かんしゃくだま
)
が炎となって鼻の穴から抜けるので、小鼻が、いちじるしく
怒
(
いか
)
って見える。
越後獅子
(
えちごじし
)
の鼻は人間が
怒
(
おこ
)
った時の
恰好
(
かっこう
)
を
形
(
かた
)
どって作ったものであろう。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
越後獅子
(
えちごじし
)
は、自分のベッドの引出しから
蝋燭
(
ろうそく
)
を捜し出して、それに点火して
枕元
(
まくらもと
)
に立て、ベッドの上に大あぐらをかいて自分のスリッパの修繕に一生懸命である。
パンドラの匣
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
(前略)
嵐
(
あらし
)
のせいであろうか、
或
(
ある
)
いは、貧しいともしびのせいであろうか、その夜は私たち同室の者四人が、
越後獅子
(
えちごじし
)
の
蝋燭
(
ろうそく
)
の火を中心にして集まり、久し振りで打ち解けた話を
交
(
かわ
)
した。
十五年間
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
「へえ? 私は
越後獅子
(
えちごじし
)
かと思った。」
グッド・バイ
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
“越後獅子”の解説
越後獅子(えちごじし)とは、新潟県新潟市南区(旧西蒲原郡月潟村)を発祥とする郷土芸能である角兵衛獅子を題材とした地歌、長唄、常磐津、歌謡曲の楽曲。または日本舞踊の演目。
(出典:Wikipedia)
越
常用漢字
中学
部首:⾛
12画
後
常用漢字
小2
部首:⼻
9画
獅
漢検準1級
部首:⽝
13画
子
常用漢字
小1
部首:⼦
3画
“越後”で始まる語句
越後
越後屋
越後路
越後国
越後境
越後上布
越後守
越後縮
越後家
越後口