講義かうぎ)” の例文
宜道ぎだうふところくろ表紙へうしほんれてゐた。宗助そうすけ無論むろんぶらであつた。提唱ていしやうふのが、學校がくかうでいふ講義かうぎ意味いみであることさへ、此所こゝはじめてつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
高等學校かうとうがくかうちがつてゐたけれども、講義かうぎのときよく隣合となりあはせにならんで、時々とき/″\そくなつたところなどあとから質問しつもんするので、くちしたのがもとになつて、つい懇意こんいになつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
安井やすゐ郷里きやうりこと東京とうきやうこと學校がくかう講義かうぎことなにくれとなくはなした。けれども、御米およねことついては一言いちごんくちにしなかつた。宗助そうすけ勇氣ゆうきとぼしかつた。其日そのひはそれなりわかれた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)