親孝行おやこうこう)” の例文
ねえさんのように、やさしいしんせつな、親孝行おやこうこうひとがたくさんありましょうか。あなたのおこころは、あのそらほしよりも、きれいでかがやかしくあります。
木と鳥になった姉妹 (新字新仮名) / 小川未明(著)
若旦那わかだんな、そいつァ御無理ごむりでげすよ。おせんは名代なだい親孝行おやこうこうくすりいにったといやァ、うそかくしもござんすまい。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
ことごとくむしずのはしおもいをさせずにはおかないくらい、気障気きざけたっぷりの若旦那わかだんな徳太郎とくたろうではあったが、親孝行おやこうこうはなしッかけに、あらたまっておせんを見詰みつめたそのには
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
ゆうちゃんのはなしいて、清吉せいきちも、正二しょうじも、ゆうちゃんのおとうさんを親孝行おやこうこうだとおもいました。
海が呼んだ話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
じゅうちゃん、およしよ。からすは親孝行おやこうこうとりだと、うちのおばあさんがいったよ。子供こども時分じぶん、やしなってもらったごおんわすれないで、おおきくなると、としとったおやべさせてあげるって。
高い木とからす (新字新仮名) / 小川未明(著)
ほどほど相変あいかわらずの親孝行おやこうこうだの」
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
その翌日あくるひから、さよは二かい欄干らんかんて、このよい音色ねいろみみかたむけたときには、ああやはりいまごろは、あのあお時計台とけいだいしたで、あの親孝行おやこうこうむすめらが、ああして、ピアノをらしたり
青い時計台 (新字新仮名) / 小川未明(著)