“英米（えいべい）” の例文
ひるがへつて歐米（おうべい）を見（み）れば、さすがに母語（ぼご）は飽（あ）くまでもこれを尊重（そんてう）し、英米（えいべい）の如（ごと）きは至（いた）るところに母語（ぼご）を振（ふ）りまはしてゐるのである。
国語尊重 (旧字旧仮名) ／ 伊東忠太(著)
英米（えいべい）から売りつけられた碌（ろく）に役にもたたない兵器に懲（こ）りた経験を思い出し、また重慶（じゅうけい）で、しばしば嘗（な）めた不渡手形的援醤宣言（ふわたりてがたてきえんしょうせんげん）の苦（に）が苦（に）がしさを想い出し
人造人間戦車の機密：――金博士シリーズ・２―― (新字新仮名) ／ 海野十三(著)
自分（じぶん）の收入以上（しうにふいじやう）の暮（くら）しをして、已（や）むを得（え）ぬから借金（しやくきん）を續（つゞ）けて居（ゐ）ると云（い）ふ事態（じたい）であるからして、左樣（さやう）な状態（じやうたい）の國（くに）には金（かね）は貸（か）さぬと云（い）ふのが英米（えいべい）の立前（たてまへ）である。
金解禁前後の経済事情 (旧字旧仮名) ／ 井上準之助(著)
それ故（ゆゑ）に金解禁（きんかいきん）を決行（けつかう）する前（まへ）には、世界（せかい）の中心市場（ちうしんしぢやう）たる英米（えいべい）の兩市場（りやうしぢやう）には充分（じうぶん）の了解（れうかい）を得（う）る必要（ひつえう）がある。
金解禁前後の経済事情 (旧字旧仮名) ／ 井上準之助(著)
若（も）し英米（えいべい）霸（は）を稱（せう）すれば、靡然（ひぜん）として英米（えいべい）に走（はし）り、獨國（どくこく）勢力（せいりよく）を獲（う）れば翕然（きうぜん）として獨國（どくこく）に就（つ）き、佛國（ふつこく）優位（いうゐ）を占（し）むれば、倉皇（さうこう）として佛（ふつ）に從（したが）ふならば、わが獨立（どくりつ）の體面（たいめん）は何處（いづこ）にありや。
国語尊重 (旧字旧仮名) ／ 伊東忠太(著)
英米（えいべい）を初（はじ）め歐羅巴諸國（ヨーロツパしよこく）の戰後（せんご）の状態（じやうたい）を見（み）ると、戰爭中（せんさうちう）は巨額（きよがく）の借入金（かりいれきん）をして居（ゐ）る。
金解禁前後の経済事情 (旧字旧仮名) ／ 井上準之助(著)