與兵衞よへゑ)” の例文
新字:与兵衛
盜賊たうぞく人殺ひとごろしなりとうつたへけれども吉三郎事はかねて其方むすめきく密通みつつういたをりむすめよりもらひて與兵衞よへゑうりたりと云故其段そのだん明白に吟味ぎんみせんためむすめを呼出したり其方そのはう此事を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
大切たいせつ取扱とりあつかふべしと申つけられ其後そののち差紙さしがみにて金屋利兵衞かなやりへゑむすめきく伊勢屋いせや三郎兵衞小間物屋まものや與兵衞よへゑ旅籠屋清兵衞せいべゑ雲源等うんげんとうのこらず呼出されしにお菊はおくりし二しなゆゑ無實むじつつみにて吉三郎牢舍らうしやと聞あるにもあられずなげかなしむといへども此事云にも云れず然とて云ねば吉三郎が身の上を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
怒ると雖詮方せんかたなく頼み切たる利兵衞りへゑかくの如き心底しんていなれば當惑たうわくいたしたれどもかく繁昌はんじやうの御當地に付如何樣にも口過くちすぎ相成あひなり申べくとぞん其後そのごは一相尋あひたづね申さず櫛簪くしかんざしは利兵衞娘菊より内々ない/\もらはゝの病氣にてたくはつき候故與兵衞よへゑに賣て母の病氣すくひ候なりけつしてぬすみしには候はず何卒なにとぞ此段このだん御賢察下ごけんさつくだされ御免を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)