よう)” の例文
してゆくはう餘程よつぽどよう御座いますアノ久兵衞さんが何時いつもと違つて藤助さんの所へゆくときには莞爾々々にこ/\して饅頭まんぢうだの羊羹やうかんだの又錢だのと種々いろ/\な物を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
う申したらさぞお驚きでございましょう、誰も知った者はありません、病死の積りで葬って仕舞ったが、人は知らずとも此の新吉とお賤の心にはようく知って居りまする
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「それがよう御在ございますよ。御身分のある方はつい人が目をつけて、何ののと噂をしたがるもんですからね。オヤもう十一時ですね。」とばばとなりの時計の鳴る音を聞きつけ
つゆのあとさき (新字新仮名) / 永井荷風(著)
わたしネ、梅子さん、貴嬢あなたの独身主義には、しんから同情を持つてるんですよ——貴嬢の家庭の御事情は私もようく存じて居るんですからネ——けれど私、梅子さん、怒りなすつちやいや
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
晃々くわう/\とさしのぼり最早夜の亥刻よつ時分共思ふ頃やゝ原中はらなかまで來りしに最前より待設けたる雲助共松のかげより前後左右に破落々々ばら/\あらはれ出でヤイ/\小童子こわつぱまて先刻さつき松の尾の酒屋ではようも/\我等を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
三八さんぱっさんにまで御苦労を掛けて済みませんが、申し茂之助さん、何う為たんだよ、お前さんようく気を落着けておくれよ、大金を出して私を身請えしたと云うとこを恩に掛けて居なさるけれども
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)