“十能”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じゅうのう85.7%
じふのう7.1%
じゅうの7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「一筋の背中の蒲団」と、系統を同じくする笑話の一つに、父よこの村では十能じゅうのうで屋根をふいとるのといったというのもあった。
雪国の春 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
二枚折の戸は開け放しになつてゐて、爐格子ろがうしの中には勢よく火が燃え、こゝろよい光で大理石の灰皿や眞鍮の火箸ひばし十能じふのうに輝き、紫の掛布や磨きをかけた家具類を照し出すのが見えた。
火吹竹はその前に横。十能じゅうのはその側に縦。火消つぼこそ物言顔。暗くすすけた土壁の隅に寄せて、二つ並べたは漬物のおけ
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)