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肩幅
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かたはば
ふりがな文庫
“
肩幅
(
かたはば
)” の例文
役員のひとりで、
豪放磊落
(
ごうほうらいらく
)
なG博士が
肩幅
(
かたはば
)
の広い
身体
(
からだ
)
をゆすりあげ、設けの席につくと、みんなをずっと
見廻
(
みまわ
)
したのち
オリンポスの果実
(新字新仮名)
/
田中英光
(著)
素気無
(
そっけな
)
い
顔
(
かお
)
には
青筋
(
あおすじ
)
が
顕
(
あらわ
)
れ、
眼
(
め
)
は
小
(
ちい
)
さく、
鼻
(
はな
)
は
赤
(
あか
)
く、
肩幅
(
かたはば
)
広
(
ひろ
)
く、
脊
(
せい
)
高
(
たか
)
く、
手足
(
てあし
)
が
図抜
(
ずぬ
)
けて
大
(
おお
)
きい、その
手
(
て
)
で
捉
(
つか
)
まえられようものなら
呼吸
(
こきゅう
)
も
止
(
と
)
まりそうな。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
刺
(
し
)
を通ずるまでもなく
挨拶
(
あいさつ
)
に出たが、固く引き
締
(
し
)
まった日に焼けた顔の色と云い、ショボショボした、人の好さそうな
眼
(
め
)
つきと云い、首の小さい、
肩幅
(
かたはば
)
の広い体格と云い
吉野葛
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
カーキ
色
(
いろ
)
の
服
(
ふく
)
に
戦闘帽
(
せんとうぼう
)
を
被
(
かぶ
)
って、
赤
(
あか
)
いたすきをかけた
父親
(
ちちおや
)
は
肩幅
(
かたはば
)
の
広
(
ひろ
)
い
姿勢
(
しせい
)
を
毅然
(
きぜん
)
として、
日
(
ひ
)
の
丸
(
まる
)
の
旗
(
はた
)
を
持
(
も
)
ったみんなから
送
(
おく
)
られて、
平常
(
へいぜい
)
は、あまり
人
(
ひと
)
の
通
(
とお
)
らないさびしい
路
(
みち
)
を
僕はこれからだ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
あんなに
無粋
(
ぶいき
)
な
肩幅
(
かたはば
)
のある人とは思わなかった。あんなに
角張
(
かくば
)
った
顎
(
あご
)
の所有者とは思わなかった。君の
風丰
(
ふうぼう
)
はどこからどこまで四角である。頭まで四角に感じられたから今考えるとおかしい。
長谷川君と余
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
“肩幅”の解説
肩幅
(出典:Wikipedia)
肩
常用漢字
中学
部首:⾁
8画
幅
常用漢字
中学
部首:⼱
12画
“肩”で始まる語句
肩
肩衣
肩胛骨
肩掛
肩肘
肩章
肩身
肩肱
肩越
肩書