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翌晩
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あくるばん
ふりがな文庫
“
翌晩
(
あくるばん
)” の例文
やがて夫の光国が来合わせて助けるというのが、明晩、とあったが、
翌晩
(
あくるばん
)
もそのままで、次第に姫松の声が
渇
(
か
)
れる。
国貞えがく
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
それが俺の
過
(
あやま
)
りであったよ、その
翌晩
(
あくるばん
)
になると、俺はまたふらふらと岬の下へ往ったが、
未
(
ま
)
だ月が出ていないので、
巌
(
いわ
)
に腰をかけて待っていた、
併
(
しか
)
しその時は
宇賀長者物語
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
私は余り
折檻
(
せっかん
)
が辛うございますから、
確
(
たしか
)
に思い切りますと言うんですけれども、またその
翌晩
(
あくるばん
)
同じ事を言って苦しめられます時、自分でも、成程と心付きますが
湯女の魂
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
俺はそれから
女
(
むすめ
)
の
許
(
もと
)
へ往ったが、その
女子
(
おなご
)
のことが頭に一杯になっているので、
女
(
むすめ
)
の
詞
(
ことば
)
がおりおり耳に入らないことがある、(どうしたの、
睡
(
ねむ
)
いの)と云って、
女
(
むすめ
)
は俺の体を
揺
(
ゆ
)
ったりした、
翌晩
(
あくるばん
)
宇賀長者物語
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
滅茶々々に負かして悪体を
吐
(
つ
)
いてやると、大変に怒ってね、とうとう
喧嘩
(
けんか
)
をしちまったもんだから、
翌晩
(
あくるばん
)
はそこに泊ることも出来ないので、仕方が無いから帰って来たんだ。
化銀杏
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
翌晩
(
あくるばん
)
になると、
女
(
むすめ
)
は切燈台の台を持って来て
宇賀長者物語
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
翌晩
(
あくるばん
)
、朝顔を踊った、お前さんを見たんだよ。
目前
(
めさき
)
を去らない
娘
(
むすめ
)
さんにそっくりじゃないか。
縁結び
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
翌晩
(
あくるばん
)
になるとまた
昨夜
(
ゆうべ
)
のように、同じ女が来て手を取って引出して、かの孤家へ連れてまいり、釘だ、縄だ、抜髪だ、
蜥蜴
(
とかげ
)
の尾だわ、
肋骨
(
あばらぼね
)
だわ、同じ事を繰返して、骨身に
応
(
こた
)
えよと
打擲
(
ちょうちゃく
)
する。
湯女の魂
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
翌晩
(
あくるばん
)
も、また翌晩も、
連夜
(
まいよ
)
の事できっと時刻を
違
(
たが
)
えず、その緑青で
鋳出
(
いだ
)
したような、蒼い女が遣って参り、例の孤家へ連れ出すのだそうでありますが、
口頭
(
くちさき
)
ばかりで思い切らない、
不埒
(
ふらち
)
な奴
湯女の魂
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
翌晩
(
あくるばん
)
、
夜更
(
よふ
)
けて私を起しますから、
素
(
もと
)
よりこっちも目を開けて待った
処
(
ところ
)
、直ぐに
支度
(
したく
)
をして、その時、帯をきりりと
〆
(
し
)
めた、
引掛
(
ひっかけ
)
に、
先刻
(
さっき
)
言いましたね、
刃
(
は
)
を
手拭
(
てぬぐい
)
でくるくると巻いた鎌一
挺
(
ちょう
)
。
薬草取
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
翌
常用漢字
小6
部首:⽻
11画
晩
常用漢字
小6
部首:⽇
12画
“翌”で始まる語句
翌
翌日
翌朝
翌年
翌月
翌々日
翌暁
翌々年
翌夜
翌曉