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精進潔斎
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しょうじんけっさい
ふりがな文庫
“
精進潔斎
(
しょうじんけっさい
)” の例文
旧字:
精進潔齋
先々の
旅籠
(
はたご
)
でも、金紙銀紙を焼いて祭りをなし、身は
精進潔斎
(
しょうじんけっさい
)
、
呪文
(
じゅもん
)
修法、
種々
(
いろいろ
)
あって、ほとんど道中では寝るまもすくない。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「昨夜わたしが山の下を通ると、仏のひかりを見た。日をさだめて
精進潔斎
(
しょうじんけっさい
)
をして、尊い
御仏
(
みほとけ
)
を迎えることにしたい」
中国怪奇小説集:07 白猿伝・其他(唐)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
刻苦勉励、学問をも
仕
(
つかまつ
)
り、新しき神道を相学び、
精進潔斎
(
しょうじんけっさい
)
、
朝夕
(
あさゆう
)
の
供物
(
くもつ
)
に、魂の
切火
(
きりび
)
打って、
御前
(
みまえ
)
にかしずき奉る……
多神教
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
ああ、
O'Grie
オーグリー
、
煩悩
(
ぼんのう
)
はたけり、信仰は脅かす。
精進潔斎
(
しょうじんけっさい
)
のその日に、
女人
(
にょにん
)
を得ようとしたのは、返す返すも悲しいめぐり合わせでした。
一週一夜物語
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
それじゃ、
御参籠
(
ごさんろう
)
はあすからとなさいますか。ここに来ている間、
塩断
(
しおだ
)
ちをなさるかたがあり、五穀をお断ちになるかたがあり、
精進潔斎
(
しょうじんけっさい
)
もいろいろです。
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
石山寺へ
参詣
(
さんけい
)
させようとして母の夫人から迎えがよこされることになっている日なのである。右近をはじめ供をして行く者は前日から
精進潔斎
(
しょうじんけっさい
)
をしていたので
源氏物語:53 浮舟
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
辛
(
かろ
)
うじて恵まれた肉眼の微光は、その間、やむことを得ずしてさせられた
精進潔斎
(
しょうじんけっさい
)
の
賜物
(
たまもの
)
であるとわかっているならば、再び人間の肉と血を見ることによって
大菩薩峠:20 禹門三級の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
精進潔斎
(
しょうじんけっさい
)
という類の名目のみは物々しくて、しかもそれを僅かな職業者に代行せしめようとし、または一般にその期日を短く、制約を外形に止めて、内部の効果を
省
(
かえり
)
みようとしなかったことが
海上の道
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
「謹んで聞けよ。
楠木正成公
(
くすのきまさしげこう
)
の碑だ。見ろ、あの小屋にさえ、
注連縄
(
しめなわ
)
を張って、おれたちは、
精進潔斎
(
しょうじんけっさい
)
してやっているんだ」
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
冬の日は分けて短いが、まだ
雪洞
(
ぼんぼり
)
の入らない、
日暮方
(
ひくれがた
)
と云ふのに、
滞
(
とどこお
)
りなく式が果てた。
多日
(
しばらく
)
の
精進潔斎
(
しょうじんけっさい
)
である。世話に云ふ
精進落
(
しょうじんおち
)
で、
其辺
(
そのへん
)
は人情に変りはない。
妖魔の辻占
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
また弟子の中の
祈祷
(
きとう
)
の効験をよく現わす僧などにも命じていたこの客室での騒ぎを家主は聞き、その人は
御嶽
(
みたけ
)
参詣のために
精進潔斎
(
しょうじんけっさい
)
をしているころであったため
源氏物語:55 手習
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
「うん、飲むのもいいが、少しにしてくれ。はれのあしたを控えている身だ。俺は
精進潔斎
(
しょうじんけっさい
)
をしなけりゃならねえ」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
雨乞のためとて、
精進潔斎
(
しょうじんけっさい
)
させられたのであるから。
伯爵の釵
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
「そんなことはどうでもいい。問題は道中では一切
精進潔斎
(
しょうじんけっさい
)
だ。守らねば神行の神力が破れてしまう。守れるか」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
なお有名な、彼の「
五輪書
(
ごりんのしょ
)
」は、翌々年の寛永二十年、熊本郊外の岩殿山の洞窟にこもって、
精進潔斎
(
しょうじんけっさい
)
して、書いたもので、彼の死す、前々年の著述である。
随筆 宮本武蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
で、
侍側
(
じそく
)
も諸将も、またあらゆる文化面の人たちも、信長にまみえるときは、
精進潔斎
(
しょうじんけっさい
)
の心地で接しる。挙止一語半句、みだりにも笑わず、かりそめに戯れない。
新書太閤記:06 第六分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
謹厳をきわめた
精進潔斎
(
しょうじんけっさい
)
ぶりと、そしてまた、五輪書そのものの書出し——序文を一読しただけでも、
髣髴
(
ほうふつ
)
として、
霊巌洞
(
れいがんどう
)
中の、一居士のそうした姿が眼にうかんでくる。
随筆 宮本武蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
三度のお
飯
(
まんま
)
をいただいている仕事道具をこんなにされ、親方が
精進潔斎
(
しょうじんけっさい
)
して彫った碑銘まで、あんなに土足で踏みにじられているのに……べら棒め、だまっていられるかってんだ。
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
先君御落命の報らせをうけて以来、高松から当地にいたるまで、お許らも見て来た通り、筑前は
精進潔斎
(
しょうじんけっさい
)
を守って来たが、ここ尼ヶ崎の地は、すでに敵の明智軍とも
指呼
(
しこ
)
の間近にある。
新書太閤記:08 第八分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
喪
(
も
)
に服して、今日から七日の間、尊氏は酒、魚鳥を口にせず、
別行
(
べつぎょう
)
(
精進潔斎
(
しょうじんけっさい
)
)を
執
(
と
)
ろうとおもう。そしてあすは内山にて、亡き妙恵を
弔
(
とむら
)
うであろう。衆僧に用意をつたえておくがいい」
私本太平記:11 筑紫帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
精
常用漢字
小5
部首:⽶
14画
進
常用漢字
小3
部首:⾡
11画
潔
常用漢字
小5
部首:⽔
15画
斎
常用漢字
中学
部首:⽂
11画
“精進潔”で始まる語句
精進潔齋