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筋向
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すぢむか
ふりがな文庫
“
筋向
(
すぢむか
)” の例文
筋向
(
すぢむか
)
うの駄菓子屋の婆アがさう言つて居ましたよ。初めのうちは氣が付かなかつたが、近頃は毎日食べ物を持つて來てやるから、ツイ顏を
銭形平次捕物控:023 血潮と糠
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
此汽車は名古屋
留
(
どま
)
りであつた。会話は
頗
(
すこぶ
)
る平凡であつた。只女が三四郎の
筋向
(
すぢむか
)
ふに腰を掛けた
許
(
ばかり
)
である。それで、しばらくの間は又汽車の
音
(
おと
)
丈になつて仕舞ふ。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
してお
内儀
(
かみ
)
さんはと
阿關
(
おせき
)
の
問
(
と
)
へば、
御存
(
ごぞん
)
じで
御座
(
ござ
)
りましよ
筋向
(
すぢむか
)
ふの
杉田
(
すぎた
)
やが
娘
(
むすめ
)
、
色
(
いろ
)
が
白
(
しろ
)
いとか
恰好
(
かつかう
)
が
何
(
ど
)
うだとか
言
(
い
)
ふて
世間
(
せけん
)
の
人
(
ひと
)
は
暗雲
(
やみくも
)
に
褒
(
ほ
)
めたてた
女
(
もの
)
で
御座
(
ござ
)
ります
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
其
(
そ
)
の
夜
(
よ
)
から、
筋向
(
すぢむか
)
うの
其
(
そ
)
の
土藏附
(
どざうつき
)
の
二階家
(
にかいや
)
に、
一人
(
ひとり
)
氣
(
き
)
が
違
(
ちが
)
つた
婦
(
をんな
)
があつたのである。
霰ふる
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
何
(
なに
)
をも
見
(
み
)
かへらず
店口
(
みせぐち
)
から
下駄
(
げた
)
を
履
(
は
)
いて
筋向
(
すぢむか
)
ふの
横町
(
よこちよう
)
の
闇
(
やみ
)
へ
姿
(
すがた
)
をかくしぬ。
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
と
云
(
い
)
ふ。
叫
(
さけ
)
ぶ
聲
(
こゑ
)
は、
確
(
たし
)
かに
筋向
(
すぢむか
)
ひの
二階家
(
にかいや
)
の、
軒下
(
のきした
)
のあたりと
覺
(
おぼ
)
えた。
霰ふる
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
筋
常用漢字
小6
部首:⽵
12画
向
常用漢字
小3
部首:⼝
6画
“筋”で始まる語句
筋
筋違
筋骨
筋斗
筋道
筋肉
筋書
筋合
筋違橋
筋金