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破片
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かけ
ふりがな文庫
“
破片
(
かけ
)” の例文
ちょっとした
石瓦
(
いしかわら
)
のような仏様の
破片
(
かけ
)
でもあると必ず右へ
指
(
さ
)
して
廻
(
まわ
)
って行く。それは決して悪い事ではない。これには
因縁
(
いんねん
)
があります。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
鶏が茶碗の
破片
(
かけ
)
だの小石だのを食べて食物をこなすように胃の機械的作用が食物を砕く時中に固いものが少し交っているとかえってよくこなれます。
食道楽:春の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
これも後には底抜けて、その
破片
(
かけ
)
は蒲生家にありとぞ聞えし、俵は米を取れども耗らず、
粮
(
かて
)
も乏しき事なし、それ故に名字を改め、俵藤太とぞ申しける。
十二支考:03 田原藤太竜宮入りの話
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
井戸端
(
ゐどばた
)
の
桶
(
をけ
)
には
芋
(
いも
)
が
少
(
すこ
)
しばかり
水
(
みづ
)
に
浸
(
ひた
)
してあつて、
其
(
その
)
水
(
みづ
)
には
氷
(
こほり
)
がガラス
板
(
いた
)
位
(
ぐらゐ
)
に
閉
(
と
)
ぢて
居
(
ゐ
)
る。おつぎは
鍋
(
なべ
)
をいつも
磨
(
みが
)
いて
居
(
ゐ
)
る
砥石
(
といし
)
の
破片
(
かけ
)
で
氷
(
こほり
)
を
叩
(
たゝ
)
いて
見
(
み
)
た。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
それから星の
破片
(
かけ
)
の落ちたのを拾って来て、かろく土の上へ乗せた。星の破片は丸かった。長い間大空を落ちている
間
(
ま
)
に、
角
(
かど
)
が取れて
滑
(
なめら
)
かになったんだろうと思った。
夢十夜
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
まさか
余
(
よ
)
は、
摺鉢
(
すりばち
)
の
破片
(
かけ
)
かとも
問
(
と
)
はなかつた。が、それは
埴輪
(
はにわ
)
の
破片
(
はへん
)
だらうと
言
(
い
)
うて
問
(
と
)
うて
見
(
み
)
た。
探検実記 地中の秘密:01 蛮勇の力
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
その男の髯もぢやな顔は、もう二週間以上、よく百姓たちが剃刀を持ち合はせてゐないところから髯を剃るのに使ふ、あの鎌の
破片
(
かけ
)
も当てられてゐないことを物語つてゐた。
ディカーニカ近郷夜話 後篇:02 降誕祭の前夜
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
「確かです。
破片
(
かけ
)
が散って居りましたり、外に硝子のこわれた所はありませんでしたから」
真珠塔の秘密
(新字新仮名)
/
甲賀三郎
(著)
草木の葉はぐんなりと萎れて、ただ山中一杯にころがっている岩のかけらや硅石の
破片
(
かけ
)
が、燃えるような日の光りに焦がされてチカチカと、勢いよく輝いているばかりであった。
恨なき殺人
(新字新仮名)
/
宮島資夫
(著)
それから、あの
硝子
(
ガラス
)
の
破片
(
かけ
)
です。
暗夜の格闘
(新字新仮名)
/
小酒井不木
(著)
死の底に髑髏の
破片
(
かけ
)
もなかりけり
鶴彬全川柳
(新字旧仮名)
/
鶴彬
(著)
そが
掌
(
てのひら
)
に猫眼石の
破片
(
かけ
)
ときらめく
珊瑚集:仏蘭西近代抒情詩選
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
一
ト
破片
(
かけ
)
大
(
おほ
)
きく
齧
(
かじ
)
りました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
「死んだら、
埋
(
う
)
めて下さい。大きな真珠貝で穴を掘って。そうして天から落ちて来る星の
破片
(
かけ
)
を
墓標
(
はかじるし
)
に置いて下さい。そうして墓の傍に待っていて下さい。また
逢
(
あ
)
いに来ますから」
夢十夜
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
“破片”の意味
《名詞》
壊れたもののかけら。
(出典:Wiktionary)
破
常用漢字
小5
部首:⽯
10画
片
常用漢字
小6
部首:⽚
4画
“破片”で始まる語句
破片岩
破片等