相續さうぞく)” の例文
新字:相続
おやないだが、成長せいてうしたらアノとほりの獰惡振だうあくぶりを相續さうぞくするにちがひない、環境かんけうつみだいつそうちつてやらうかとおもつて、また躊躇ちうちよした。
ねこ (旧字旧仮名) / 北村兼子(著)
あつさて相談さうだんに及ぶは此度このたび不※はからづも感應院の横死わうしせしが子迚ことても無ればあと相續さうぞくさすべき者なしさりとて何時迄いつまでも當院を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
もつとも、わたしちゝはじちひさな士族しぞくとして、家屋かをくと、宅地たくちと、周圍しうゐすこしのやまと、金祿公債證書きんろくこうさいしようしよなんゑんかを所有しよいうしてゐたが、わたし家督かとく相續さうぞくしたころには
かくて名主甚左衞門は寶澤をまねき申渡しける樣はさて先達せんだつて師匠の死去しきよせしより當村に山伏やまぶしなしかつまた感應院には子もなければ相續さうぞくすべき者なし依て今日村中を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
相續さうぞくなさしめ銀五郎と名乘今に繁昌はんじやうなしけるぞお早親子は年立て後上の大赦たいしやに逢ひ島より歸りしが傳吉之れもあはれみ厚く世話なせしに惡人あくにんのお早親子も傳吉がとくかんじ先非を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)