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猛烈
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もうれつ
ふりがな文庫
“
猛烈
(
もうれつ
)” の例文
我慢できぬほど
猛烈
(
もうれつ
)
に、起ってきて、ぼくは教わったばかりの
船室
(
ケビン
)
にもぐりこみ、思う存分、笑ってから、再びデッキに出たのです。
オリンポスの果実
(新字新仮名)
/
田中英光
(著)
しかし艇は時速五十キロだから、ポコちゃんの前を
猛烈
(
もうれつ
)
ないきおいでしゅっと通りすぎる。これではポコちゃんは艇の出入口につかまることができない。
宇宙の迷子
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
老人、子供、大抵の病人はもとより、手のあるものは
火斗
(
じゅうのう
)
でも使いたい程、畑の草田の草は
猛烈
(
もうれつ
)
に攻め寄する。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
と
餘
(
あま
)
り
猛烈
(
もうれつ
)
に
掘
(
ほ
)
り
立
(
た
)
てるので、
地主
(
ぢぬし
)
が
感情
(
かんじやう
)
を
害
(
がい
)
して、
如何
(
どう
)
か
中止
(
ちうし
)
して
貰
(
もら
)
ひたいと
掛合
(
かけあひ
)
に
來
(
く
)
るのである。
探検実記 地中の秘密:03 嶺の千鳥窪
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
……彼はただ、わたしをちょいとからかおうと思っただけのことだろうが、その一言一句は
猛烈
(
もうれつ
)
な毒となって、わたしの
血脈
(
けつみゃく
)
という血脈を走り回った。血がどっとばかり、頭へ
押
(
お
)
しよせた。
はつ恋
(新字新仮名)
/
イワン・ツルゲーネフ
(著)
▼ もっと見る
今日となツては、父子爵は
最早
(
もはや
)
猶豫
(
ゆうよ
)
して居られぬと謂ツて、
猛烈
(
もうれつ
)
な
勢
(
いきほひ
)
で最後の
決心
(
けつしん
)
を
促
(
うなが
)
してゐる。で是等の事情がごツちやになツて、彼の頭にひツかゝり、
絡
(
からま
)
ツて
激
(
はげ
)
しい
腦神經衰弱
(
なうしんけいすゐじやく
)
を
惹起
(
ひきおこ
)
した。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
当時
薩兵
(
さっぺい
)
の
勢
(
いきおい
)
、
猛烈
(
もうれつ
)
なりしは
幕末
(
ばくまつ
)
における長州の
比
(
ひ
)
にあらず。
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
日本流の漕法では、≪ボオトは気で
漕
(
こ
)
げ腹で漕げ≫というのですが、彼等は腕と
脚
(
あし
)
とだけで
猛烈
(
もうれつ
)
に漕ぎ、ピッチも五十前後まで楽に上がる様でした。
オリンポスの果実
(新字新仮名)
/
田中英光
(著)
十年前の此村を識って居る人は、皆が稼ぎ様の
猛烈
(
もうれつ
)
になったに驚いて居る。
政党騒
(
せいとうさわ
)
ぎと賭博は昔から三多摩の
名物
(
めいぶつ
)
であった。此頃では、選挙争に
人死
(
ひとじに
)
はなくなった。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
其冷評
(
そのれいひやう
)
を
冠
(
かぶ
)
せる
中
(
なか
)
で
最
(
もつと
)
も
猛烈
(
もうれつ
)
なのは
杉村氏
(
すぎむらし
)
で、一
番
(
ばん
)
又
(
また
)
大
(
おほ
)
きくなつて
焚火
(
たきび
)
に
當
(
あた
)
つて
御座
(
ござ
)
る。
探検実記 地中の秘密:20 大森貝塚の発掘
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
「まあ。」とお房は、其の
猛烈
(
もうれつ
)
な勢に
呆
(
あき
)
れて、
瓢輕
(
へうきん
)
な顏をする。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
狭
(
せま
)
いと
汚穢
(
きたなさ
)
とは我慢するとしても、
一
(
ひと
)
つ
家
(
や
)
の寒さは
猛烈
(
もうれつ
)
に彼等に
肉迫
(
にくはく
)
した。二百万の人いきれで寄り合うて住む東京人は、
人烟
(
じんえん
)
稀薄
(
きはく
)
な武蔵野の
露骨
(
ろこつ
)
な寒さを想い見ることが出来ぬ。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
猛
常用漢字
中学
部首:⽝
11画
烈
常用漢字
中学
部首:⽕
10画
“猛烈”で始まる語句
猛烈果敢