“肉迫”の読み方と例文
読み方割合
にくはく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
第十号ハすこぶル野心ニ燃エタ霊魂ダッタ。第十号ハ人間界ニ肉迫にくはくシ、ソシテ遂ニ人間ノ霊魂ヲとらエルニ至ッタ。
霊魂第十号の秘密 (新字新仮名) / 海野十三(著)
せまいと汚穢きたなさとは我慢するとしても、ひとの寒さは猛烈もうれつに彼等に肉迫にくはくした。二百万の人いきれで寄り合うて住む東京人は、人烟じんえん稀薄きはくな武蔵野の露骨ろこつな寒さを想い見ることが出来ぬ。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
桑名くわなのとりでへ肉迫にくはくしてゆく。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)