“にくはく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
肉薄55.6%
肉迫44.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それから——それからは未曾有みぞうの激戦である。硝煙しょうえんは見る見る山をなし、敵の砲弾は雨のように彼等のまわりへ爆発した。しかしかたは勇敢にじりじり敵陣へ肉薄にくはくした。
少年 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
としていた麾下きかである。先を争って、城壁へ肉薄にくはくした。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
桑名くわなのとりでへ肉迫にくはくしてゆく。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
二人の刑事はジリジリと左右から肉迫にくはくしてきた。相手の眼はらんらんと輝いた。私を大きな獲物えものと見込んで、どうしても物にしようという真剣さが見える。これは簡単に済まないぞ。
疑問の金塊 (新字新仮名) / 海野十三(著)