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物色
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ぶつしよく
ふりがな文庫
“
物色
(
ぶつしよく
)” の例文
彼
(
かれ
)
は
直接
(
ちよくせつ
)
父
(
ちゝ
)
の
紹介
(
せうかい
)
を
得
(
え
)
た。
父
(
ちゝ
)
を
通
(
とほ
)
して
間接
(
かんせつ
)
に
其
(
その
)
知人
(
ちじん
)
の
紹介
(
せうかい
)
を
得
(
え
)
た。さうして
自分
(
じぶん
)
の
將來
(
しやうらい
)
を
影響
(
えいきやう
)
し
得
(
う
)
る
樣
(
やう
)
な
人
(
ひと
)
を
物色
(
ぶつしよく
)
して、二三の
訪問
(
はうもん
)
を
試
(
こゝろ
)
みた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
が、
親切
(
しんせつ
)
な
車夫
(
くるまや
)
は、その
信
(
しん
)
ずるものに
會
(
あ
)
つて、
頼
(
たの
)
まれた
客
(
きやく
)
を
渡
(
わた
)
すまでは、
建場々々
(
たてば/\
)
を、
幾度
(
いくたび
)
か
物色
(
ぶつしよく
)
するのが
好意
(
かうい
)
であつた。で、
十里
(
じふり
)
十五里
(
じふごり
)
は
大抵
(
たいてい
)
曳
(
ひ
)
く。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
僕はなほ念の為にこの二人を通り越しながら、ちらりと顔を
物色
(
ぶつしよく
)
した。確かにこの二人は
姉妹
(
しまい
)
である。のみならずどちらも同じやうにスペイド
形
(
がた
)
の髪に
結
(
ゆ
)
つた
二十
(
はたち
)
前後の美人である。
鷺と鴛鴦
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
表
(
おもて
)
は
左右
(
さいう
)
から
射
(
さ
)
す
店
(
みせ
)
の
灯
(
ひ
)
で
明
(
あき
)
らかであつた。
軒先
(
のきさき
)
を
通
(
とほ
)
る
人
(
ひと
)
は、
帽
(
ばう
)
も
衣裝
(
いしやう
)
もはつきり
物色
(
ぶつしよく
)
する
事
(
こと
)
が
出來
(
でき
)
た。けれども
廣
(
ひろ
)
い
寒
(
さむ
)
さを
照
(
て
)
らすには
餘
(
あま
)
りに
弱過
(
よわす
)
ぎた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
“物色”の意味
《名詞》
多くのものの中から適当なものを探し出すこと。
(出典:Wiktionary)
物
常用漢字
小3
部首:⽜
8画
色
常用漢字
小2
部首:⾊
6画
“物”で始まる語句
物
物凄
物語
物憂
物識
物怪
物騒
物置
物音
物思