“海苔巻:のりまき” の例文
“海苔巻:のりまき”を含む作品の著者(上位)作品数
岡本綺堂2
堀辰雄2
小熊秀雄1
島崎藤村1
村井弦斎1
“海苔巻:のりまき”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 戯曲1.0%
文学 > 日本文学 > 小説 物語0.2%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)0.1%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
平吉の体はお師匠さんのあたまの上から、海苔巻のりまきや、うで玉子の出ている胴の間の赤毛布あかゲットの上へ転げ落ちた。
ひょっとこ (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
自分はちっとも気がつかなかったが、あとで聞いたところによると、先生が海苔巻のりまきにはしをつけると自分も海苔巻を食う。
夏目漱石先生の追憶 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
砂のうえに毛氈もうせん薄縁うすべりをしいて、にぎり飯や海苔巻のりまきすしを頬張っているのもあった。
半七捕物帳:32 海坊主 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
お女中が来て今日はお美味いし海苔巻のりまきだから早やく来て食べろと言ったが当頭とうとう俺は往かないで仕事を仕続けてやったのだ。
竹の木戸 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
 (おつやは海苔巻のりまきを一つ取ってる。太吉は旅人の顔をぬすみながらかしらを振る。)
影:(一幕) (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
第四十四 肥前の押鮨おしずし 鮨と申せば普通の海苔巻のりまきや五目鮨は夏の巻の本文にくわしく出ておりますからここには変ったものを出しましょう。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
僕は障子のはずしてある柱に背を倚せ掛けて、敷居の上にしゃがんで、海苔巻のりまきの鮓を頬張りながら、外を見ている振をして、実は絶えず飾磨屋の様子を見ている。
百物語 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
海苔巻のりまきなら身体からださわりゃしないよ。折角姉さんが健ちゃんに御馳走ごちそうしようと思って取ったんだから、是非食べて御くれな。いやかい」
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
 (おつやは海苔巻のりまきすしを取ってやれば、太吉は平気で食う。)
影:(一幕) (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
僕の足もとになど、よく小さな葉っぱが海苔巻のりまきのように巻かれたまま落ちていますが、そのなかには芋虫いもむしの幼虫が包まれているんだと思うと、ちょっとぞっとします。
美しい村 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
(略)さて当日の模様をざっと書いて見ると、酒の良いのを二升、そら豆の塩茄しおゆで胡瓜きゅうり香物こうのものを酒のさかなに、干瓢かんぴょうの代りに山葵わさびを入れた海苔巻のりまきを出した。
深川の散歩 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
日頃顔を見知った八百屋やおや夫婦も、本町から市町の方へ曲ろうとする角のあたりに陣取って青い顔の亭主と肥った内儀かみさんとが互に片肌抜かたはだぬぎで、稲荷鮨いなりずしけたり、海苔巻のりまきを作ったりした。
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
そして、父はよくまくらもとでおすしの折などをひらきながら、「そんなことをするの、おしなさいてば。……」と母が止めるのもきかずに、機嫌きげんよさそうに私の口のなかへ、海苔巻のりまきなんぞを無理に詰めこむのだった。
幼年時代 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
よしきた、老ぼれ野牛、さあ俺さまから始めるぞ。昔々あるところに、お爺さんとお婆さんとが住んでゐたのだ。お爺さんがあるとき山へ柴刈りに行つた、どつさりと柴を刈つてさて山のてつぺんで、お昼のお弁当をひらいた。おばあさんの、心づくしの海苔巻のりまきの握り飯を、頬ばらうとすると、どうしたはずみか握り飯を手から落した。
小熊秀雄全集-14:童話集 (新字旧仮名) / 小熊秀雄(著)