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気組
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きぐみ
ふりがな文庫
“
気組
(
きぐみ
)” の例文
旧字:
氣組
江戸の盗賊や
掏模
(
すり
)
やけいず買いどもが集まる、今日の暗やみ市を機会に、一網打尽、大がかりな手入れをやる
気組
(
きぐみ
)
らしいのであります。
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
髷
(
まげ
)
も
女優巻
(
じょゆうまき
)
でなく、
故
(
わざ
)
とつい通りの
束髪
(
そくはつ
)
で、
薄化粧
(
うすげしょう
)
の
淡洒
(
あっさり
)
した
意気造
(
いきづくり
)
。
形容
(
しな
)
に合せて、
煙草入
(
たばこいれ
)
も、好みで持つた
気組
(
きぐみ
)
の
婀娜
(
あだ
)
。
伯爵の釵
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
奠都
(
てんと
)
三十年祭が、全市こぞって盛典として執行されたおり、種々の余興が各区競って盛大に催された。とりわけ花柳界の
気組
(
きぐみ
)
は華々しかった。
一世お鯉
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
その時の
気組
(
きぐみ
)
なら彼は殺人罪でも犯し得たであらう。
An Incident
(新字旧仮名)
/
有島武郎
(著)
「左様。そのため
俄
(
にわか
)
に参じた次第。ほかではないが、折入ってのお頼み、一世一代のお
気組
(
きぐみ
)
で、
御用登
(
ごようのぼ
)
りの
窯
(
かま
)
にかかっては下さるまいか」
増長天王
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
しかしこの感謝状のために、血のある奴らが
如彼
(
あんな
)
に騒ぐ。殺せの、撲れのといふ
気組
(
きぐみ
)
だ。うむ、やつぱり取つて置くか。
引裂
(
ひっさ
)
いて踏むだらどうだ。
海城発電
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
其内
(
そのうち
)
腰
(
こし
)
に
挟
(
はさ
)
んだ、
煮染
(
にし
)
めたやうな、なへ/\の
手拭
(
てぬぐひ
)
を
抜
(
ぬ
)
いて
克明
(
こくめい
)
に
刻
(
きざ
)
んだ
額
(
ひたひ
)
の
皺
(
しは
)
の
汗
(
あせ
)
を
拭
(
ふ
)
いて、
親仁
(
おやぢ
)
は
之
(
これ
)
で
可
(
よ
)
しといふ
気組
(
きぐみ
)
、
再
(
ふたゝ
)
び
前
(
まへ
)
へ
廻
(
まは
)
つたが、
旧
(
きう
)
に
依
(
よ
)
つて
貧乏動
(
びんぼうゆるぎ
)
もしないので
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
その内腰に
挟
(
はさ
)
んだ、
煮染
(
にし
)
めたような、なえなえの
手拭
(
てぬぐい
)
を抜いて
克明
(
こくめい
)
に刻んだ額の
皺
(
しわ
)
の汗を
拭
(
ふ
)
いて、
親仁
(
おやじ
)
はこれでよしという
気組
(
きぐみ
)
、再び前へ廻ったが、
旧
(
もと
)
によって
貧乏動
(
びんぼうゆるぎ
)
もしないので
高野聖
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
気
常用漢字
小1
部首:⽓
6画
組
常用漢字
小2
部首:⽷
11画
“気”で始まる語句
気
気色
気遣
気勢
気持
気質
気障
気配
気味
気高