そし)” の例文
韓王かんわうはじもちひず、きふなるにおよんですなはりてしん使つかはす。秦王しんわうこれよろこび、いま信用しんようせず。李斯りし姚賈えうかこれこれそしつていは
史に記す。道衍ばんに道余録を著し、すこぶる先儒をそしる、識者これをいやしむ。の故郷の長州ちょうしゅうに至るや、同産の姉をこうす、姉れず。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
木村が文芸欄を読んで不公平を感ずるのが、自利的であって、そしられれば腹を立て、褒められれば喜ぶのだと云ったら、それは冤罪えんざいだろう。
あそび (新字新仮名) / 森鴎外(著)
鬼の住むという東北の山中にこもり、腕にヨリを掛て書きノメシた此総マクリ、そしる者はそしれ、誉める者は誉めろ、著者の胸中はタダ光風霽月
三一 道を行ふ者は、天下こぞつそしるも足らざるとせず、天下擧て譽るも足れりとせざるは、自ら信ずるの厚きが故也。其の工夫は、韓文公が伯夷の頌を熟讀して會得せよ。
遺訓 (旧字旧仮名) / 西郷隆盛(著)
八一 磐石は風に搖がざるが如く、賢人はそしりと譽れの中に於て動かず。
法句経 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
七に曰く、偸盗とうとうするなかれ。およそ人の財物をやぶり不公平のことをつつしむ。八に曰く、妄証ぼうしょうするなかれ。およそ人の声名をそしり、ならびに人をいつわるなどを禁ず。九に曰く、他人の妻を願うなかれ。
教門論疑問 (新字新仮名) / 柏原孝章(著)
褒めるにもそしるにも止所とめどがない。谷を遥に
沢山褒められもし、そしられもしたヘレネが