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此上
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こよ
ふりがな文庫
“
此上
(
こよ
)” の例文
ことのほか
凝
(
こ
)
りが固いが、細工がきくところから、これを丑紅珊瑚と呼んで、
好事
(
こうず
)
な女たちのあいだに
此上
(
こよ
)
なく珍重されていた。
早耳三次捕物聞書:02 うし紅珊瑚
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
此家
(
ここ
)
の隣屋敷の、時は五月の初め、朝な/\學堂へ通ふ自分に、目も覺むる淺緑の
此上
(
こよ
)
なく嬉しかつた
枳殼垣
(
からたちがき
)
も、いづれ
主人
(
あるじ
)
は風流を
解
(
げ
)
せぬ醜男か
葬列
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
わが事を賞むるも愚かしけれど、われ生得みめ
容
(
かたち
)
、
此上
(
こよ
)
なく美はしかりしとなり。されども乳母の粗忽とか聞きぬ。
白くれない
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
春枝夫人
(
はるえふじん
)
は
世
(
よ
)
にすぐれて
慈愛
(
じひ
)
に
富
(
と
)
める
人
(
ひと
)
、
日出雄少年
(
ひでをせうねん
)
は
彼等
(
かれら
)
の
間
(
あひだ
)
に
此上
(
こよ
)
なく
愛
(
めで
)
重
(
おもん
)
せられて
居
(
を
)
つたので、
誰
(
たれ
)
とて
袂別
(
わかれ
)
を
惜
(
をし
)
まぬものはない、
然
(
しか
)
し
主人
(
しゆじん
)
の
濱島
(
はまじま
)
は
東洋
(
とうやう
)
の
豪傑
(
がうけつ
)
風
(
ふう
)
で
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
女子
(
をなご
)
の
盛
(
さか
)
りは
十年
(
ととせ
)
とはなきものになるに、
此上
(
こよ
)
なき
機會
(
をり
)
を取り
外
(
はづ
)
して、
卒塔婆小町
(
そとばこまち
)
の
故事
(
ふるごと
)
も有る世の中。重景樣は御家と謂ひ、器量と謂ひ、何不足なき好き縁なるに、何とて斯くは
否
(
いな
)
み給ふぞ。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
▼ もっと見る
私も決して喜んで行かうとは思ひませぬ、
乍併
(
しかしながら
)
、私共同志者の純白の心事が、斯かることの為に、政府にも国民にも社会一般に説明せられまするならば、
眇
(
べう
)
たる此一身に
取
(
とつ
)
て
此上
(
こよ
)
なき栄誉と思ひます
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
此家
(
ここ
)
の隣屋敷の、時は五月の初め、朝な/\学堂へ通ふ自分に、目も覚むる浅緑の
此上
(
こよ
)
なく嬉しかつた
枳殻垣
(
からたちがき
)
も、いづれ
主人
(
あるじ
)
は風流を
解
(
げ
)
せぬ
醜男
(
ぶをとこ
)
か
葬列
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
やがて不興気なる
面
(
おも
)
もちにて黄色なる歯を剥き出し、低き鼻尻に皺を刻みつ。
這
(
こ
)
は
和蘭陀
(
オランダ
)
伝来のくれなゐの花の種子を蒔くなり。
此等
(
これら
)
の秘蔵の
種子
(
たね
)
にして奈美殿の
此上
(
こよ
)
なく好み給ふ花なり。
白くれない
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
此上
(
こよ
)
もなく 興がらせつゝ
髪切虫
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
此
漢検準1級
部首:⽌
6画
上
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
“此上”で始まる語句
此上無